準備は整った


あとは「はいるくん」をセットするだけ


どこにセットするかが問題だ


正直言って「はいるくん」を持ってウロウロするのは気が引ける


かなり怪しい人間丸出しだ


それに 人目につくところに置いて目を離すのも心配だ


そのまま誰かに持っていかれるかもしれないし


できれば家の裏や目の届くところがいいのだが 


最近ぽーは 家の周りには来ていない


こういう時には 本当に協力者が欲しいと思う


(特に女性 男が何人いても怪しいだけと思う(笑))


もちろん 近所で協力していただいている方はいる


しかし そう都合よく同じ時間に動ける方もいないのだ


これは仲間をなるべく増やすことで解決できるだろう


うん 頑張ろう




そんなこんなで前回 家の前に来た時から2ヶ月くらい経ったある日


日曜日公園の前を カミさんと二人で通りかかったら



いた


うちのとらまる


いたいたいたーーー!



このチャンスを逃してなるものかと 慌てて家に帰り


「はいるくん」を車に積みこんだ


ひょっとしたらもういないかもしれない


子供たちも遊んでいたからなあ


まあ無駄足になってもしょうがない やれるだけのことはやろうと思い


約100m離れた公園にとって返した



まだいた


うちのとらまる

ぽー お前いい奴だなあ 



よっしゃ ほーれこの中においしいごはんがはいっているんだぞー


前回のように カリカリを道路に置いて誘導してゆく


前回はこちら側としては失敗したものの 彼にとっては良い思い出しかないはずだ


おいしいごはんを食べただけの思い出



だが野良を甘くみてはいけない


いくら前回ごはんを貰って印象が良い私でも 


野性のアンテナなどが働き 危険を察知するかもしれない


ここはひとつ慎重に そう 慎重にやらね



入った


うちのとらまる


えええーっ!?


なんていい子 ぽー


うちのとらまる


バタン


扉が閉まると 安心していたぽーも さすがにびっくりする


うちのとらまる



ごめんよう 騙してごめんよう