双葉町


猫が死んでいました









うちのとらまる




凍っていた体が


午後の日差しで少し溶かされ


体を道路脇に移動してやると


路面に跡が残りました


それはまるで影のよう




これも彼がここにいた証


でも


ほどなく影は蒸発し


跡形もなくなるのでしょう




ふと とても申し訳ない気持ちになって


せめて


写真で残してやりたいと思いました





私はこの影を


一生忘れないでしょう


















カブは




うちのとらまる



この場所のすぐ近くで保護されています


ひとつ間違えば


この影はカブだったのかもしれません





福島の子たちは


生死が紙一重のところで生きています


震災から10ヶ月


生きているだけでも それは奇跡


さらに保護された子などは


とんでもない幸運の持ち主です



その幸運な子を


そのまま狭いケージで過ごさせたりはできません


どうか


一時預かりや 里親に


なってあげて下さいませんか


どうかどうか


よろしくお願いいたします