9年前 福島に来た当時
                                              
                                              
                                             
苦しんでいる動物たちに

自分に何ができるかを考えた時

この惨状を撮影し発信することを

第一として 動こうとしました

自分が今までしてきた仕事

報道に徹しようと思ったのです

しかし

20キロ圏内にはまだ生きている子たちが

お腹を空かせてさまよっている

保護は出来ないけれど

この子たちに何かしてやれないかと

やり始めたのが給餌活動でした

支援者の方が

私にフード協力してくださったので

キャットフード袋ごと直置きから始まり

プラスチック段ボール

押し入れ収納ケース

そして「えさ台」

餌を置くことによって

少しでも猫たちが生き永らえ

ボランティアさんたちの目に留まり

保護してもらえたら

そういう想いだけで活動してきた9年間でした



その活動が 今回 ほぼ終了しました






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ジャングルジムのポイント

一見 何も問題ないように見えます






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あれれ





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背面がきれいに剥がされておりました


長い間 猫が来ていないのではないかと

疑念を持っていて

そんな中でのアライグマの破壊

もう今の私の財力では

これ以上

強度のある餌箱を作る体力はないのです

しかも月に一度しか来れなくては

アライグマのエンドレスの破壊に対応できません







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こちらも・・・

アライグマに齧られ

穴が開けられていました





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蓋が外れておりカンヌキが2本

ボランティアさんがしてくださったのでしょう

いろいろお手数をおかけしました

こちらも撤収いたしますね





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もう休憩所としても使うことはないでしょう





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そして最後は帰還困難区域のポイント




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除染が進む中 ぽつんと「えさ台」が見えます




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いずれこの家屋も取り壊しになるでしょう




l監視カメラ
一か月間の監視カメラを設置



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映っていた動物はイノシシのみ

(白い輪郭)




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こちらの餌場も廃止になります




浪江町で頑張っておられる赤間さんのお話では

一度は減った猫たちが

また増えて来ているそうです

食べる餌もないのに なぜ増えるのか

住民の帰還とともに猫も増える

これは何を示しているのか

頭の悪い私でも何となく分かります

結局 こういう事態を人間が招いているという



あんなに悲惨なことが起こったのに

この地で起きたことなのに!





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季節は私にとって9度目の春




避妊去勢もせずに外をさまよう猫たち

また震災前の状態に戻るだけなのでしょうか

たくさんのボランティアさんたちが

それを支えた支援者の皆さんが

二度とこんなことにならないように

必死で活動した9年間はなんだったのか

それをしっかり

伝えることができなかった私も含め

人間は何も学習できていなかった

そしてそのツケはすべて

何の罪もない動物たちが負うことになるのです



残念です