では
行って来ます

むりやりシロを登場させました
シロは私以外の人間にも だんだん馴れてきましたよ
最近は私の枕元で寝てくれたりもしてくれます
かわいいシロ
前回 紹介した村上地区
7月2日
見かけたときの くるみ
望遠レンズで撮影して さらにトリミングして拡大しています
この日から3回は訪れていますが
姿は確認できていません
7月17日
足跡は確認しています
拡大してみました
歩幅が狭く 小型犬ということが分かります
そこで捕獲器を仕掛けてみるのですが
にゃーん
(まあかわいい)
とか
キュキュー
(なんとかわいい)
とかが入ってしまって
保護には至っていないのです
孤立した地域
当然 野生動物も腹をすかせています
ごめんよ 怖い思いをさせて
逃がそうと蓋を開けましたが
固まったまま出ようとしません
やっと出ても元気がありませんでした・・・
弱っているようだからと
缶詰をやろうとしました
が
近づいたら逃げてしまいました
悪いけど
野生動物までは手が回らないんだよ
ごめんね
なんとか自力で生きてくれ
と 缶詰やフードを置いてきました
そう タヌキといえば
ここは また別の場所
以前 子犬がいたので寄ってみたら
なぜか子どものタヌキが2頭
死んでいました
ここは双葉町
裏にはちょっとした小山があるところ
野生動物が里に降りてきて死んでいるということは
たまたまなのでしょうか
それとも
生態系に何か変化があったのでしょうか
警戒区域には さまざまなことが起こっています
のこされた動物たちは
必死で生きて
そして 力尽き死んでいっています
ボランティアさんたちが
かわるがわる入って餌を置き
なんとか命をつないでいるのです
一刻も早く
大規模な救出活動が必要なんです
お願いです
どうか彼らを救ってやってください
7月16日に
という記事を書きました
このミニュチュアダックスフントの お話です
ネットを何気なく見ていて
「探しています福島の犬」 というサイト
を 見たとき あっと思いました
そこで探している犬の情報を見てみると
場所といい、特徴といい
合致することが多かったので すぐに連絡を取らせて頂き
写真も送りました
しかし 肝心の犬の部分の写真が小さくて
飼い主様ご本人は確証がもてないとのこと
たぶんこちらの方に気を使われていて そうだとは言えないのだと思いました
そうであっても そうでなくても 劣悪な環境にダックスがいることには違いなく
何とか救ってやりたいと思い
私の小高区村上通いが始まったのです
南相馬市小高区の国道6号線を南下すると
左側 つまり 海側に小高い山というか丘を確認できます
低い部分はすべて津波でやられ
海上に浮かぶ島のようにみえる
この場所が村上地区なのです
グーグルの航空写真です
私が撮影した場所と村上地区です
現在は水はほとんど引き 辿り着くことができます
ある日の早朝
ダックスを探すために 村上地区に向かいました
見事な朝日ではありましたが
場所が場所だけに
気持ちは爽やかとはいえませんでした
標高10mほどの丘です
しかし この丘によって人命が助かったのでした
津波の当日 ここにいた方の話によると
この崖の一番上まで波が来たといいます
そしてその津波は この丘の両側を巻き込んで内陸へ
丘の上には 貴布根神社があり
この参道のスロープを波が駆け上がってきて
人々は下半身を水に浸かりながら逃げたそうです
ただ
逃げ遅れた方もいらっしゃったようで
波に飲み込まれた人の悲鳴が耳に残って離れないと おっしゃっていました
こちらは かつては城があったようです
津波によってではなく
地震で崩れた鳥居
この奥に神社があります
神社です
本堂は崩れてしまいましたが
こちらに逃げた人々は助かりました
こちらに逃げるのではなく
自動車を選び 内陸方面に逃げた方々は
地震で陥没した橋の手前の道路の段差が乗り越えられず
それが渋滞を引き起こし
波に飲まれていったそうです
この地区で 約60人の方が犠牲になられたと聞きました
この丘で命が助かった人は
やがてヘリコプターで救出されました
しかし
犬は乗せられなかったようで 置いていかざるを得なかったといいます
その中に くるみも いました
この丘に張り付くように残った 数件の民家
1階部分はすべて破壊されています
こういう場所で くるみ は今も生きているのです
飼い主さん以外には心を開かない くるみ
手で捕まえるのは 多分不可能でしょう
猫用ではありますが 私の持っている捕獲器は
従来のものよりは少し大きめ
もう何度となくトライしていますが
入るのは猫
もうここで5匹を保護しています
これはこれで私としても嬉しいことではあるのですが・・・
くるみは まだこの場所にいるのでしょうか
はじめて見た時以来 姿は確認できていません
しかし足跡は確認しています
幸い この地区に定期的に猫用餌を置いておられる方がいて
それを食べて生きているのだと思われます
彼女は なくなってしまった家の周りを離れずに
じっと飼い主さんを待っているに違いありません
くるみを初めて見つけた堤防
なぜこんな何もない堤防に犬がいたのでしょうか
実は
ここは くるみの毎朝の散歩コースだったのです
彼女は今も
飼い主さんと歩いたこの堤防を
歩いていることでしょう
くるみ
君を助けたいよ
牛300頭が残る 浪江町のエム牧場
こちらを20km圏内最後の砦
「希望の牧場」にしようと活動しておられます
ここは新橋駅前
この奥には東電の本社があります
エム牧場牧場長の吉澤さんは訴えます
牛たちを救ってくれ!
保障をしっかりやってくれ!
熱く訴える吉澤さん
聴衆の中には賛同者もいて
募金をしていってくださいました
そして今度は車に乗り込み
移動しながらの訴え
新橋-銀座-日本橋-上野-浅草-大手町-赤坂-六本木-青山-渋谷-新宿
と 移動しながら
都民に訴えました
車の窓を開け 手を上げて励ましてくださったり
信号待ちの方も応援いただきました
被害に遭っていない私でさえも 思わず胸が熱くなったくらいです
吉澤さんの お気持ちはいかばかりだったでしょうか
牛たちの命を救うためには
まずは皆さんの関心が必要
福島で起きていることを無視しないでください
そして
できるなら
どのようなかたちでも結構です
応援よろしくお願いいたします
個人ボランティアさんから連絡が来た
「ニッパッパ沿いの山口商店に猫が6匹くらいいるよ」 と
ニッパッパ=国道288号線
他を回った後
ちょうどそこを通りかかったので 車を停めてみる
いた
ニャー
力なく鳴いている
結局 この子は逃げる元気もなかったようで
捕獲器を使うことなく 手で保護
病院で診てもらったら けっこう弱っていた
この日は この子だけしか見かけなかった
翌週
気になっていたので再訪
やせた黒白ちゃんがいた
捕獲器を仕掛けて30分
結局 保護できず
力なくうずくまっているのだけど
近づくと逃げる
何とか保護してやりたいなあ
この日はここでは一匹も保護できず
餌だけ置いて帰ってきました
これで また行かなければいけない場所が
ひとつ増えました
また行くよ
大人しく待っててね
私が保護した子は いつも 「ねこひと会」 さまに預かって頂いています
ねこひと会さまとのパイプ役をしていただいている方のブログ
今回 保護した子の情報が載っていますよ
おーあみさん ナカジマくんと 国道6号線を走っていた時のこと
道端に茶白の猫を発見
車を止め 降りると
茶白くんは崖に上って こちらの様子を伺っています
人間に馴れていない子なら
そのまま林の中に消えて行くはず
呼んでも降りては来ませんが
そのまま逃げもしない
こういう子は
人間に馴れている場合が多いです
そして何よりも決定的なのは
呼ぶと鳴いて返事をすること
人間と関わりながら生きてきた証です
こういう子は何としても保護してやりたいですね
とは言え 待っていてもなかなか降りてこないので
捕獲器を仕掛けて また戻ってくることにしました
崖の茶白くんがいた場所から300mほど進むと
走っている車に寄って来る犬がいました
もう危なかしくって見ていられない
国道6号線にいたからロックと命名
このロックも警戒心が強く
与えたおやつは食べますが
なかなか寄ってきません
このAD缶も食い逃げ(笑)
国道にいるのは ごはんがもらえるから?
結構 時間を費やしましたが
この日の保護は無理でした
一発2万円のネットランチャーがあれば・・・
おーあみさん ナカジマくんたちがロックにかかりっきりの間
私は先ほどの崖猫見に行ってきました
家猫になった崖猫
人を見下ろすのが好きな子のようです
良かった良かった
ここは津波でほとんどの家屋が流された地域
たまたま訪れたこの場所で
必死で生きている子たちを見つけました
その時 私は目を疑いました
何もない がれきの土地に
生き物などは まずいるはずのない場所に
ミニチュアダックスフントが走っていました
保護してやりたかったのですが
人間をかなり怖がっていて
全速力で半壊した家屋群の方に姿を消しました
そしてその残された家屋には
腹をすかせた猫たちもいるのが確認されています
生きています
必死で生きて
人間を待っている
彼らを何としても救わねばなりません
では 行って来ますね
福島に通い始めて 3ヵ月半がたちました
気がつけば福島関連の記事が48コもあります
なるべく大勢の方に
20キロ圏内の実情を知って欲しいと思い
撮影しブログにアップしてきました
約1ヶ月前
突然 出版社の飛鳥新社のかたから連絡があり
ブログに掲載してきた写真を1冊の本にしませんかとお話をいただきました
その後すぐに編集の方とお会いしたのですが
お若い女性の編集者
この方ご自身も福島の動物たちのことに心を痛めておられました
私が見てきたこと感じたことを話すと
黙って聞いてくださり
そして私のしていることに共感してくださいました
私の気持ちを理解してくれている この人となら
一緒に本が作れる
すぐに そう思いました
それからはどんどん話は進み
本の製作が始まりました
写真はブログでも使用した それまで撮りためたもの
プラス
印刷に間に合うぎりぎりの 先週までの撮影分を入れました
そして分かる限り
その撮影した写真の子の「その後」も掲載していただきました
なるべくたくさんの方に見ていただきたいのです
TVや新聞で報じられない現実を見ていただきたいのです
この本から動物たちの声なき叫びを感じ取って頂きたいのです
そして
今これから 自分が何をすべきかを 考えて頂けたら嬉しいです
7月27日(水)発売
よろしくお願いいたします
7月14日
太田康介
7月5日書いた記事
「南相馬の戦い」 で紹介した
私と血みどろの死闘を繰り広げた子猫ちゃん
あれほど凶暴猫だと
里親様を見つけるのにも
さぞかし難儀するだろうと
心配していたら
今日
あの凶暴だったココアちゃんが
ゴロスリ猫になったので
里親様募集しまーす♪
と
おーあみさんから能天気なメール
そんなバカな
あのココアがゴロスリなんて
あり得ない
未だに私の小指は
伊東ゆかりの唄のようにうずくというのに (知らない人ゴメン)
写真が添付されていた
にゃーん
なんじゃこりゃ
この無防備な体勢は
本当にココアなのか?
本来は こんなにおっとりとした子だったのか
すべては怖い思いをさせた私が悪かったようだ・・・
ココアごめんよう
やれやれ ひと安心
誰か この かわいい詐欺猫 貰ってやって下さい
南相馬でブイブイいわしていた頃のココア
みんな幸せになって欲しいです
政府よ、なにやってんだー!
【ふたばぐんの住民を忘れるなー!! 緊急総決起大会】
という集会が
今日 日比谷公園であったので行ってみた
天気が良くて
かなり暑かった
猫ちゃんが・・・
助けに行きましょうか と聞いてみましたが
もうだめだと おっしゃっていました
決起集会が終わり
いよいよデモ行進です
こちらの方たちが浪江町の住民なんですね
私は町はよく知っていますが
住民の方には ほとんどお会いしたことがないので
複雑な気持ちでした
希望の牧場の 牧場主さんも参加
イチゴちゃんが お世話になったところですね
霞ヶ関 官庁街を行進
国会方面に向かいます
首相官邸前
国会裏
自民党議員が待っていました
最初からスケジュールに組み込まれていたのでしょう
民主党は もう当てにならんからってことですね
声は届くのか
神妙に聞いているけど
本当にやる気あるのでしょうね?
暑い暑い日
双葉郡の人々の怒りで さらに温度が上がったような気がしました
一日も早く
ふるさとに戻れますように
レスキューしながら撮影する活動
もう3ヶ月半になります
先日 何回福島に行ったか数えてみたら
17回
東北道や常磐道の道の悪い箇所も覚えてきましたよ
結構行ってます
これは自分の目的がふたつあるからなんですね
猫を保護してやりたい のと
福島の現状を撮影して皆さんにお知らせしたい といこと
行く理由が どちらかひとつだったら
ここまでやれなかったでしょうね
保護に夢中になると 写真が撮れない
写真ばかり撮ってると 保護ができない
行く度に
どちらかが犠牲になるので
次こそは!
と 思うわけです
そんな中で
いろいろな失敗もあって
それをカバーするために 行かざるをえないこともあったのですね
たとえば こんなことがありました
あるお宅からのレスキュー依頼
犬1匹と猫が3匹
個人ボラさんからの また聞き依頼だったので
あまり詳しく話を聞いてなかったのが失敗でした
ご自宅を訪ねてみると
生き物のいる気配がありません
もうここにはいないと判断し
移動を始めて100mの道路上
そこには2匹の犬がいました
依頼されていた犬の特徴は
ヨークシャテリアと柴のMIX
顔はヨークシャテリア寄りらしい
写真はなく ふーんと聞いていた私
ゴールデンと一緒のこの子
どう見ても 柴寄りだよなあ
と 判断
人懐っこかったのだけど
この日は 鳥と猫の保護日だったので
ご飯を与えて バイバイしてしまったのですね
頑張って生きるんだよ
ごめんね
ということで東京に戻り
ボラさんに写真を見せたりして
さらに その写真を依頼主さんに見てもらったら
「この子です!」 と
うわっ なんてこと
せっかくいたのに置いてきちゃった
それからというもの福島に行ったら
必ず 撮影した場所を訪ねることに
しかし 毎回空振りに終わっていました
申し訳ない気持ちで いっぱいだったのです
そして ひと月後・・・
一昨日
本来依頼を受けたボラさんからメールが来ました
内容は
チョコちゃん(名前) ゲット!
うふ 捕まっちゃった♪ (ボラさん撮影)
わーん 良かったよう
ありがとうありがとう
もうこれであそこに行かなくていいんだね
ほっとしました
私の保護活動ってのは こういうお間抜けな失敗をしながら
やってるわけです
チョコちゃん 遅くなってごめんね
このチョコちゃん
実は妊娠していて
もうすぐ子どもが産まれるようです
その前に保護できて良かった
個人ボラさん 感謝感激雨あられ
今度 安いものおごります(笑)
【追記】
私が撮影した時に一緒にいたゴールデンの件ですが
チョコちゃん保護時には いなかったそうです
とある牛舎に
震災まもなく産まれたという
子牛がいました
3月15日くらいに産まれた女の子
イチゴちゃんと名づけられ
この4ヶ月なんとか生きてきました
彼女の暮らす環境は このとおり
他に生きているものは誰もいないのです
彼女は死体の中で生きています
こんな場所
早く離れればいいのに
と思いますよね
でも
イチゴはここしか知らないのです
そして
イチゴのお母さんがいる場所
彼女をを自分の命と引き換えに育てた
お母さんが眠る場所なんです
イチゴが自分から離れられるわけがない
お母さんと思われる亡骸です
イチゴが自分で餌を食べられるまで
必死でおっぱいを与えたんだと思います
そして力尽きました
このお母さんのおかげで
イチゴは何とか自分で生活できるようになりました
しかし
このままひとりでずっと生きていけるとは思えません
イチゴを心配した ある牧場主さんが
自分の牧場に来ればいいと言ってくださいました
ある議員やその他の方々がかかわって
晴れてイチゴは移動できることになります
子牛一匹に このトラック
あきらかにオーバークオリティ(笑)
でも
たとえ子牛一匹でも命は重い
この重い命を運ぶには
このサイズのトラックが必要だったのでしょう
運ばれた先でのイチゴ
彼女は産まれてはじめて見る
牛たちの集団に驚いていました
君も同じ仲間なんだよ
やがて自分でそれに気付き
一緒に生活してゆくことでしょう
20km圏内 最後の砦となる この牧場で
こちらの牧場主様から伺った話
この牧場に私が以前 全滅してしまったと書いた牛舎
そこの牛たちの一部の 約10頭がこちらに合流して
一緒に暮らしているそうです
少しでも助かった命があったことに
何とか生かそうとされたボランティアさんたちの
行動が報われたように思いました
活動は 決して無駄ではなかったのです
諦めてはいけません
保護活動 最終日の朝
私は他の人たちより先に 南相馬市役所に向かうため
ビジネスホテルの駐車場に止めてある
カミさんから借りてきた 愛車ココアに乗り込んだ
保護活動も3日目
体力的にも そろそろきつくなってきた
しかも 他の仕事と重なって慢性的に寝不足になっている
「にゃー・・・」
?
エンジンをかける前に猫の鳴き声が聞こえた気がした
気のせいと思いエンジンをかける
「にやーーーーー」
?
猫などは車に積んでいない
連日の猫保護活動で
私もとうとう幻聴が聞こえてきたかと思って
ふっと笑いながら そのまま発進した
「にゃーーーーーーーー!」
「にゃーーーーーーーー!」
!
なんと しばらく走っても
猫の声が ついて来るではないか
時速50kmで走っても猫は ついて来る
そんな まさか
ありえない
まさかこの車の何処かに 猫が乗っているなんて
どこに!?
室内!?
いや違う!
外だ!
背筋が寒くなり あわてて路上に車を止める
国道6号線
大型車もバンバン通っている
朝の通勤車もいて交通量は多い
道幅の狭いところに停めたものだから
大型車がすれ違いできなくなり 道路は軽く渋滞しだした
しかし 今はそんなことよりも猫が気になった
はいつくばって車の下を覗き込む
猫の声が時々聞こえるが 姿はまったく見えないのだ
ボンネットを開けてエンジンルームも見るが
声はすれどまったく見えない!
いつまでも道路上にいると迷惑をかけるので
少し先にあった田んぼのあぜ道に 車をそっと入れ
本格的に捜索を始めるも見つからない
そのうち声も聞こえなくなった
ぎゃー いやだいやだ
このまま猫がどこにいるか分からないまま
出発なんて怖くてできない
必死に猫の鳴きまねをして
猫の反応を待つ
呼び続けること約3分
反応があった!
周りの草むらから聞こえた
おわっ
車から降りたのかっ!
雑草がかなり伸びていて
姿が分からない
一番怖いのは 国道に出てしまうことだ
時々声が聞こえ
少しずつ移動している
その方向はまさに国道だ
今は草が邪魔をして猫の逃げるスピードは上がらない
しかし 開けたアスファルトの国道に出てしまったら・・・
パニックになった猫は迷わず道路に飛び出すだろう
ああああだめだめだめ
そんなことは絶対ダメ!
なんとしても捕まえなくては!
声がする方へ 雑草を掻き分け私も進む
慌てて猫を踏んでも大変だ
やがて猫に追いつけた
キジトラ子猫だ!
必死に逃げているのだけど
草が邪魔して難儀しているようだ
その進む姿が ちょっとかわいい
とか言ってる場合じゃなくてっ!
国道の30cm手前で やっと上から押さえ込めた!
「ギャーーー」
子猫ちゃんはパニックで暴れる
ガブガブガブ
バリバリ
「ぎゃああああああ」
もーす 咬まれて 引っかかれて あまりの痛さに叫ぶ
格闘が始まった
子猫とは思えないすごい力だ
もうこっちはどうなってもいいから絶対離さない
しかし暴れる咬む引っかく
どうすればいい
そうだ首だ!
母猫が子猫を運ぶ時のように首をつかむんだ!
首を片手でつかもうとした
猫はくるりと体制を入れ替え またしても思いっきり咬む
「ぎゃああああああ」
南相馬の田んぼに私の悲鳴が響く
しかしその声は国道を走る車の音にかき消され
誰も気付いてもらえない
というか
気付かれなくてよかったと思う
182cm 0.1㌧ の私 VS 子猫ちゃん
とても人に見せられるものではない
片手がダメなら両手で掴み
とうとう捕獲することができた
車には猫を入れるために持っていた洗濯ネット
これに放り込んで一件落着
子猫に勝利した瞬間だ
にゃー
お前の名前はココア
もうそれしか考えられない
このあとネットに入ったまま また逃げようとした
油断ならぬヤツ
洗濯ネットを二重にしてやっと大人しくなった
うわーん
子猫の牙って細いから
プスプスよく入ります
痛いよう
さらし者の刑だ
クリックすると大きい画像です
何回咬まれたんだろう
腫れて曲がらなくなっちゃった
ココア
よくぞ私の車に入ってくれたね
君の未来は おーあみさんに託すことにする
きっと幸せにしてもらえるよ