2009年05月
必死の「ぽー」捕獲作戦13 その後の後

と 捨て台詞をはき 去っていったぽーは

安全だと思っていた場所で 不覚にも私に見つかってしまい
完全に八方ふさがりになってしまった
さあ その後の ぽーの運命やいかに?

いた(笑)
お前の行動は 分かり易すぎだよ
ぽー 腹減ったのか?
ここはいつも ごはんがもらえる優しいおばあちゃんの家だね
あまりにも腹が減っているのか 私がいても逃げようとしない
そうかそうか 腹減ったか・・・
おっと!
なんじゃこりゃ!

カミさんが夜なべして縫ってくれた文字入りの首輪がない!
どこで落としてきたんだよ~ まったく・・・
そうこうしているうちに ぽーは ごはんがもらえた

いっぱい食べるんだよ


コラーーーーーー!
カリカリを残し ぽーは 私に向かって

こうだとさ
そして ぽーは去っていく

「ぽー!」

「いえ 呼んでみただけです」

バイバイ 律儀な ぽー
君とはまた会えそうな気がするよ(笑)
またね
5月30日 今日も雨
堤防ねこ(紹介) その2
堤防ねこ (後編)
堤防猫の後編です
一日二回の食事
幸せな時間
おじさんが残ったフードや
食器をきれいに片付け
帰り支度を整えます
ペットボトルに入れて持ってきた水で洗い
決して残りものが出ないようにします
これをしっかりしておかないと
カラスや野生動物がやってきたりして
問題が起こり
最終的には人々の攻撃は猫に行ってしまう
ただ居ることだけでさえ
疎まれることがある猫たち
おじさんは問題を起こさないように
極力神経を遣っておられました

かれらは おじさんを信頼しています
何があってもご飯を届けてくれる
もうそれは7年以上続いているのです
帰るために歩き出します
皆が見送るなか
一匹だけが おじさんから離れません
彼の名前は「チビタ」
だいたい いつもお見送りをしてくれるそうです
かれはおじさんを先導して歩きます
おじさん おそいよ
しょうがないなあ
と ばかりに倒れて待つチビタ
これを繰り返しながらの帰り道です
この子はだいたい毎日土手の上まで
お見送りに来てくれるんだよと
嬉しそうに話してくださいました

堤防の土手が切れ
河原の世界から人間の世界に入る
ここが境目
チビタのお見送りは
いつも河原と街の境目の ここで終わるそうです

じゃあな また明日
そう言って
おじさんは また歩き出します

かれはこの河原で生まれたから
ここで暮らして行くしかないのです
こんな場所でも
ここが チビタのふるさとなのです
私は立ち止まり お行儀よくお座りしている
チビタを撮影しました
チビタはおじさんに向かって
うん またあしたね
そう言ったような気がしたあと
切なそうにため息をついたのを
私は見逃しませんでした
別の日
おじさんきた!
猫たちは5月の
寒くもなく暑くもない良い季節のひとときを
ゆっくりと過ごしているようでした
その姿が あまりにも平和すぎて
この環境の悲惨さをより一層際立たせ
胸が締め付けられるのです
初夏という季節であったのと
夕方の河原の空気のせいでもあるのでしょうが
何とも言えない切ない気持ちになったのでした
次回は猫たちのプロフィールを
紹介させていただきます
(この話は2009年5月の記事です)
堤防ねこ (前編)
そこは木の一本も生えていない場所でした。
きれいに整備された川岸は人間にとっては気持ち良さそうな散歩道。
しかし、そこは他の生き物を完全に拒絶している場所でした。
そこで暮らしていた野良猫が
マンションの建設開発で生き場を失い
取り残されてしまった所
そんな場所に行ってきました
約100匹ほどいた猫たちは
現在 地元の住民やボランティアの人々に助けられたり
または死んでしまったりしながら数を減らしていき
12匹を残すのみになってしまいました
今回 私は長年猫たちのお世話をしておられる
おじさんに同行させていただき
猫たちを撮影してきました
きれいに整地された堤防の上に立ち見渡すと
100mくらい離れたところ
人工物が何もない土手の下に
ぽつんと事務机があります
その様はその場所に全くそぐわない
異質のものだったのです
普通河川敷は国土交通省の管轄になっていて
勝手に物を置いてはいけません
しかし この事務机こそが
猫たちの命をつなぎとめる
一番大事なものだったのです
この机が かれらの家です
雨が降っても全員が入ることのできない
小さな小さな机の家
かれらはここで暮らしていたのです
急な土手を降り
おじさんが机を目指して歩いて行くと
机の周りにいた猫たちが
一斉にこちらを見ます
そして
そのうちの一匹がこちらに近づいてきて
私たちをお迎えしてくれました
おじさんが机に到着しても
猫たちは慌てず騒がず淡々としていて
食事が安定して与えられていることが窺えます
とはいえ
食事の支度をしている おじさんを待つ
そのしぐさの中には
確かな喜びの表情が見られます
猫たちは人間にはあまり馴れていないようですが
おじさんがいることで
私はここに居ることを許されています
先を争うこともなく黙々とご飯を食べ終え
お腹を満たした猫たちは
仲の良いもの同士で舐め合ったり
ひとりが好きな子は
少し離れて自分でグルーミングしたり
食後の平和なひと時を楽しんでいました
後編に続きます
ねこの幸せ
自分ちのねこが本当に幸せなのかどうかを知りたいですよね
ねこを飼っている人だったら誰もがねこに話しかけているのではないですか?
「お前はうちに来て幸せかい?」
「外で自由に走り回りたいんじゃないかい?」
ねこと意思疎通ができたらどんなに良いかと皆が思います
でもこの写真


少なくとも
この写真を撮影した瞬間は
とらまるは間違いなく幸せだと言いたいです
うちに来て良かったよな?
世界中のねこが幸せだったらいいですね
次回は多摩川のねこのお話をアップしたいと思います
幸せ薄いねこたちが懸命に生きていました
必死の「ぽー」捕獲作戦12 その後

前回 この捨て台詞を残して去っていった(本当か) ぽー
可愛かったなあ
またいつか会えるだろうな と思っていたら
解放したその日の夕方 私の部屋の窓の下を歩いていた(笑)
カメラを持って外に飛び出し
ゆっくり歩いているぽーの背中に声をかける
「おーい ぽー!」

かなり ビックリしていた様子だ(笑)
こっちもビックリするよ まさかその日に会えるなんて思ってなかったから
なぜこんなに早く会えたのかちょっと考えてみた たぶんこうだ

簡単に説明すると ぽーのテリトリーはこうなってる 公園からうちまで約100m
捕まえるのも放すのも公園で行った
彼にとってヤバイ公園から一番遠いところが 安全ということになる
つまりうちだ(笑)
可哀想なぽー 一番安全なところで囚われていたのだよ
で そこで一番きらいな私に会ってしまった
ああ ぽー これから君はどうするのか
まだ続きます(笑)
まるゲー
暑かったり涼しくなったり なんか体調管理がむつかしいです
なにより 着る服をどうしたらよいのか訳分かりません

今でもそうですが 子猫の頃から運動量が多いのはとら
円はとらの後をついて回ってるって感じです(ちょっとどんくさいんですよ)
話は変わりますが 5~6年前の子猫時代に ある掲示板に写真を投稿していたら
その円の写真を使ってFLASHゲームをつくっていただいた方がいらっしゃいました
今回紹介する許可をいただきましたのでリンクを貼らせていただきますね
「西新井プラグ院劇場」
↑ こちらの
http://www.ne.jp/asahi/marry/margalet/tobineko.html ここ
すぐに音楽が流れますので音量に注意してください
なんか楽しくって今でも時々やり続けています(笑)
私はどんくさいので最高1000ポイントくらいしかとれませんが 皆さんはどうかな?
必死の「ぽー」捕獲作戦11 解放へ
手術を終えて3日後 エリマキは外してやった
そろそろ解放の時期に来たかな
しかし心配性の私はなるべく良くなるまでうちで安静にしておきたかった

ぽーの野性の血はそろそろ限界に近づいていた
これ以上ケージに留めてストレスで体を壊してもらっても困る
潮時か・・・

首輪もつけたし 耳カットもした
カットした傷口もかわいてきているし
よし 解放だ!

君を逃がすんだよ

ネットをかけて

君はおとなしいね いいこ いいこ
どこで放すか迷いましたが やはり捕獲した公園がいいと

上手く放せるかな
顔をタオルなどで目隠ししてしまうと比較的おとなしくなりますよ
じつはこの直前にネットごと走って逃げそうになったのですけどね(笑)
慌てました
ほら いいよ
もう逃げられるんだよ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ん?
固まってるなあ
もう少しネット外してやるか と 近寄った瞬間
ダダダー!
林の中にダッシュで消えていった
写真を撮ろうと思ってたのにだめだった
まあいいや たっしゃでなー
ごはんは食べにおいでねー

必死の「ぽー」捕獲作戦10 手術後
世の中には笑っちゃいけないが どうしても笑ってしまう場合がある
で 今がそのときだ

かわいいー
かわいいよ ぽー
・・・と ごめんごめん きみはそれどころじゃないよな
男の私としても身がすくむような手術を終えたばかりだもんな
耳もカットされたし
ズキズキ痛んでるんだろうな 申し訳ないけど少しガマンしておくれ
エリザベス1世(あ 適当にそう呼んだりしてます)などをつけて猫が一番困ること それは

食欲旺盛ぽー 見ててほっとするよ
でも食べにくそうだねえ
何かいい方法はないものか
カミさんが「こうすりゃいいじゃん」とアイデアをくれた

これを使って食事をしている写真はないのですが すごく食べ易そうでしたよ
さていよいよ次回は ぽーが解放されます
必死の「ぽー」捕獲作戦9 保護
今まで自由に生きてきたのにな
そりゃあタマランよな
ぽーが鳴く せつない声で
それがまた何とも言えないくらい可愛い声なんですよ

遊んでやることも出来ないしね
せいぜい遠くから話しかけてやることしかできなかった
保護している時にひとつ事件があった
加害者(本当は被害者)

で 被害者はコイツ(本当は加害者)

うちではとらまるを抱っこして家の周りを散歩するんです
2匹は完全室内飼いで外に出るときは必ず抱っこ
とらまるも外にいる時は当たり前のようにおとなしく抱かれてくれます
ある時とらを抱っこして外にいたら
ぽーの匂いのするタオルが干してあった
そしてその横を通った時

しぎゃーーーー!
とらさまご乱心

とても怖かったようで逃げようとしたんですね
ところがこちらとしては逃がしてしまって見つけられなかったら大変
常々カミさんと 「とらまるが外でパニックになっても絶対離さない」
という取り決めをしていたわけです
腕は噛まれ 頭はツメで叩かれ 体は後ろ足のツメで突っ張られ オシッコはかけられ
猫のこれ以上ない攻撃をしのいで なんとか家の中まで入れることに成功
ほっとした
うっかりしてました 家の中では注意していたんですけどね
とらには本当に可哀想なことをしました
ごめんよう とら
必死の「ぽー」捕獲作戦8 保護
人間の狡猾な策に屈して囚われの身となった ぽー
まずはケージ生活に入る

隠れ場所として買った水色のものは かんしゃくを起こしたぽーによってのちに破壊される
保護した当初 ぽーは調子が余り良くなかったようだ 顔は汚く よだれをずっと垂らしていた
一応 手術の予約がてら医者に連れて行くと 風邪をひいていると診断された
エイズ白血病は両方陰性 良かった 風邪だけだ
薬をもらって しばらく療養しような
ここで良かったのか悪かったのか 時期はすぐにゴールデンウィークに入ろうとしていた
よって手術はゴールデンウィーク明け
良い話は ゆっくりごはんの心配なく体を休め 風邪を治すことが出来ること
悪い話は 手術後の安静期間も入れると 2週間は自由がなくなること
ごめん しょうがないよな
これを逃すと今度いつ捕獲できるか分からないし
ガマンしてくれい

ひいい
とらまるがうちに来て すぐやらなければいけなかったこと
シラミ取りです
そりゃあもうびっしりと
シラミって薬で駆除できないんですかね
6年前はお医者さんにそう言われました
しょうがないので できるだけ毛を刈るわけです
それでも根元についているのは取れないから
その毛ごと抜くわけです
老眼鏡かけて毛抜きを持って
とらまるが寝ている時だけやるんです
カミさんと交代で延々やりました
初めはゾクゾクしていましたが やっていくうちにやめられなくなって
しまいにはカミさんと取り合いです(笑)

うーん幸せだったなあ
おかげでとらまるについていたシラミは全滅させました
ただひとつ このシラミのせいで
ゆっくり母親と過ごさせてやることが出来なかったことが残念でした

必死の「ぽー」捕獲作戦7 発見そして捕獲
準備は整った
あとは「はいるくん」をセットするだけ
どこにセットするかが問題だ
正直言って「はいるくん」を持ってウロウロするのは気が引ける
かなり怪しい人間丸出しだ
それに 人目につくところに置いて目を離すのも心配だ
そのまま誰かに持っていかれるかもしれないし
できれば家の裏や目の届くところがいいのだが
最近ぽーは 家の周りには来ていない
こういう時には 本当に協力者が欲しいと思う
(特に女性 男が何人いても怪しいだけと思う(笑))
もちろん 近所で協力していただいている方はいる
しかし そう都合よく同じ時間に動ける方もいないのだ
これは仲間をなるべく増やすことで解決できるだろう
うん 頑張ろう
そんなこんなで前回 家の前に来た時から2ヶ月くらい経ったある日
日曜日公園の前を カミさんと二人で通りかかったら
いた

いたいたいたーーー!
このチャンスを逃してなるものかと 慌てて家に帰り
「はいるくん」を車に積みこんだ
ひょっとしたらもういないかもしれない
子供たちも遊んでいたからなあ
まあ無駄足になってもしょうがない やれるだけのことはやろうと思い
約100m離れた公園にとって返した
まだいた

ぽー お前いい奴だなあ
よっしゃ ほーれこの中においしいごはんがはいっているんだぞー
前回のように カリカリを道路に置いて誘導してゆく
前回はこちら側としては失敗したものの 彼にとっては良い思い出しかないはずだ
おいしいごはんを食べただけの思い出
だが野良を甘くみてはいけない
いくら前回ごはんを貰って印象が良い私でも
野性のアンテナなどが働き 危険を察知するかもしれない
ここはひとつ慎重に そう 慎重にやらね
入った

えええーっ!?
なんていい子 ぽー

バタン
扉が閉まると 安心していたぽーも さすがにびっくりする

ごめんよう 騙してごめんよう