うちのとらまる

2002年、近所で生まれた野良の子「とら」と「まる」。飼い始めてその可愛さに魅了され撮影を始めました。今ではうちの猫「とらまる」だけでなく、過酷な条件で生きている外猫たちに少しでも力に成れればと思い、自分の活動を始めております。ご質問などございましたら otacats2@yahoo.co.jp こちらにお願いいたします。 2011年に起きた東日本大震災により、事故があった福島第一原発20キロ圏内の取り残された猫たちのために、現在も給餌活動を続けています。

カテゴリ: 福島

残念なお知らせです                                                                                                                       ... 続きを読む
残念なお知らせです
                                             
                                              
                                              
しろさびを殺処分から救い出し

松村さんに託した郡山在住のボランティア

佐藤さん

今日のお昼ごろ亡くなられたそうです


もう早くから病状は良くないことは

ご自身は知っておられましたが

私には一切話していただけませんでした

何度も福島に足を運んで会ってくださっていた

マルモさんからの連絡で先月知った次第




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佐藤さんは三春にあった

福島県の被災した動物シェルターで

ボランティアをしておられ

その後

郡山から2時間3時間かけて

しろさびたちに会いに来て

ご馳走をふるまわれていました




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しろさびも佐藤さんは大好きな人

だって命の恩人ですから


この軽自動車で毎回峠をふっ飛ばして

来られていたのです

「わたし飛ばし屋だから(笑)」

なんて言って豪快に笑われていました



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恩人と言っても天敵でもある(笑)

毎回 はがい締めにされて

耳掃除や顔を拭かれるのですから



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佐藤さんの行き先は

松村さんのところだけではありません

浪江町の赤間さんのところへも

お手伝いに行かれていました



l06271
人懐っこい犬たちの散歩は

運動にもなり癒しにもなっていました



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誰もいなくなった町を散歩



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赤間さんシェルターのドッグランにて

猫だけではなく犬たちにも

愛情を注いでおられました





さらに佐藤さんは一番重要な活動を

双葉町の帰還困難区域でされていました




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震災前は原発のすぐ隣にあった

養鶏場で働いておられた佐藤さんでしたから

双葉町の帰還困難区域に立ち入る

許可証を持っていらっしゃったのです

一般の私たちは

独自に入ることのできない場所でしたので

どうしても手薄になってしまっていました

佐藤さんはキャットフードを抱え

区域内で残された猫たちのため

何カ所も餌場を作って給餌しておられたのです



20キロ圏内の動物たちを助けるために

行動された佐藤さん

佐藤さんのおかげで

たくさんの猫たちが生き延びられたことでしょう


腰が痛い

身体がしんどいと言いながら

身体が動く最後まで浜通りに通われました


残った私たちは寂しいですが

佐藤さんはきっと寂しくないはず

今年の2月にひと足早く逝かれた

ご主人が待っていらっしゃいます


そしてそして佐藤さんが助けた動物たちも

きっと虹の橋のたもとで待っていることでしょう



l8429
佐藤さんを一番に見つけてやってくるのは

間違いなく このふたり

佐藤さんは寂しくなんか絶対あり得ないと

私はそう思っています




佐藤さん ありがとうございました

大好きでした




福島の写真で探し物をしていて                                                                                                                  ... 続きを読む
福島の写真で探し物をしていて
                                             
                                             
                                              
今日は見つからなかったので

しろさびをどうぞ



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2015年

8年も前

しろさびは仲が良かった



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避妊が間に合わず

たくさんの子どもを産ませてしまったこと




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それが申し訳なくて辛いです

生まれてきた子供たち

もちろん しろさびにも



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会いたいなあ




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ダチョウのモモ

しろさびは

この里に確かにいましたが

今となっては会える手段は

写真と

時々思い出す

自分の曖昧な記憶のみとなりました




写真の探し物をしていて                                                                                                                     ... 続きを読む
写真の探し物をしていて
                                            
                                             
                                             
見つけてしまったハチワレ猫のお話です

一度紹介しましたが再度




時は2011年震災の年です

7月

原発からほど近い双葉町で




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一匹のハチワレ猫を発見



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痩せていて元気がなさそうでしたので

保護を決断


しかし お腹は減っているはずなのに

捕獲器にはなかなか入ってくれませんでした


7月といえばまだ許可証も貰えず

勝手にバリケードを押しのけて潜入していた頃

長時間の滞在は無理

少ない時間の中で数回試すも

何日か かかったのを覚えています



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いつも同じ場所にいたこのハチワレ

写真をクローズアップしてみると

胸の毛などが不自然なのが判明


原因は分からなかったけれど

とりあえず早く保護しなければと

福島に行くと必ず捕獲をチャレンジしました




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何度かのチャレンジでやっと捕獲!

捕獲器の中にいるハチワレを良く見たら

首輪がたすき掛けになっていたのです

ハチワレは痩せてユルユルになった首輪に

前脚を通してしまっていた



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カットした首輪

当然 飼い猫だったのでしょう



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脇は擦れて皮がむけて痛々しかった

お前の飼い主さんは

迎えに来てくれなかったのかい


治療の後

東京のボランティアさんが預かってくださり

療養した結果



l0000
きれいに治り

身体もふくよかに



その後

里親さまも見つかり

もっちゃんと名付けられ数年生きましたが

確か腎臓を悪くしていて

亡くなってしまいました


それでも もっちゃんは

最後はおうちの中で暮らせた

ラッキーな猫だったのでした



背後で猫のケンカ時の唸り声が聞こえ                                                                                                               ... 続きを読む
背後で猫のケンカ時の唸り声が聞こえ
                                            
                                             
                                              
振り返ってみたら

ヤヨちゃんが寝ていた


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ケンカの声はやがて収まり

次に悲しい声になった


負けたのか?

悲しい声は1分ほど続き

その後 寝息だけが聞こえるようになった



うちに来てからは

チャオと遊びで戦っているのを見ただけ

ということは

福島の記憶が蘇ってるのかなと思ってしまう


先日 X(エックス)で流れてきたポストで

荒川河川敷でアライグマが猫を襲っている

監視カメラ映像を見た

福島にもアライグマはいっぱいいたけれど

私の監視カメラでは

共存している映像しか映っていなかったから

結構 衝撃的でした

私が知らないだけでヤヨもアライグマたちと

戦っていたのかもしれない

その時のヤヨは

本当に生きるか死ぬかの環境にいたのだと

ふとそんなことを思い

より一層大事にしてやらねばと思い直したのです



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昭和の喫茶店「花梨」のママさんから連絡

去年からTNRしようとして

なかなか捕まらなかったオス猫を

やっと捕まえましたという連絡です




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コイツ




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コイツは私も一度捕獲にチャレンジしましたが

ギリギリ逃げられてしまった手強い奴だった


この地域で一匹だけだった未去勢猫ですから

とにかく強い



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同じ地域にいた白血病のチャイも

コイツが怖くて

コソコソ餌を貰っていたという猫だったのです

いずれ消えてしまうのではないかと思い

保護した経緯があります



この地域のボス猫

これで少しは大人しくなって

皆と共存してくれればと願っています




ヤヨイです                                                                                                                           ... 続きを読む
ヤヨイです
                                             
                                              
                                              
ヤヨイは滋賀に来てから保護した子

でも保護したのは滋賀ではなくて福島です




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ヤヨは身体は小さいのですが

うちでは一番強い存在かもしれません

といって威張っているわけではなく

とにかく自由

うちの中を誰に遠慮することもなく

自由に動き回っていて

オス猫の

チャオ レオーン うすお たまお チーたちからは

一目置かれている存在です







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ヤヨが福島にいた2018年のころ



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何度か監視カメラにも映っていましたが

私は保護する余裕もなく

この子はこの地に置いておくしかないと

そう考えていたのです



l03808
監視カメラだけでなく

何度か実際に目撃したヤヨ

強く生きていってほしい

そう思ったのは

会った時はいつも健康そうだったから

この子ならこの環境でも生きていける

そんなことを思っていたのです



しかし




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ヤヨが使っていた

最後の「えさ台」を取り外した時

ヤヨは現れたのです


その姿は疥癬に蝕まれ

今までのあの元気な姿からは程遠かった




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ヤヨの餌場を失くすことは

とても不本意ではありましたが

現実問題として

滋賀から通うのはもう無理と判断

しかしヤヨは私が来たことで

餌が貰えると期待して近づいてくる



この時の数分で私はいろいろ考えました

そこで出た答

ヤヨを保護することで

すべてが解決することが分かり

彼女を保護したのでした




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うちに来たのが2021年3月

初めてヤヨを確認したのは2018年5月

確実に3年以上

ヤヨは

何もない原発20キロ圏内で生きていました

本当によく生きていたと思います





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もう心配ないよ

なんて

人間はいろいろ考えてしまいますが

ヤヨは飄々と生きています




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マイペースヤヨにとっては

福島もうちも何も変わらないのかもしれない

それでも私にとって

あの場所から救い出せたという満足感は

言葉にできないほどです


ヤヨが私のことを好きでいてくれることは

私の後追いをしてくれることで分かります

でも撫でようとすると

すーっと離れていきます(笑)





pero
うちにきてしばらくケージ生活をしていた時

その時は撫でさせてくれていたのです

撫でるどころかペロペロまで!




ケージを出てから触れなくなってしまったヤヨ

それでも 後追い お風呂上り待ちなどで

ヤヨからの愛情はしっかり感じ

それで満足している私なのです








福島に通っていた頃                                                                                                                       ... 続きを読む
福島に通っていた頃
                                              
                                             
                                              
最後に訪れていたのが

しろさびの里

その夏の思い出です




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しろ


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さび


のこされた猫たちの給餌に回り

フードが減らなかったり
(ということは猫が居なくなった)
(ということは・・・)

また「えさ台」の破壊など

こころが沈むこともしばしば

それでも最後に寄る しろさびの里で

このふたりに会って

なんとか心を取り戻せて

東京に戻っていました



l1342
贅沢だけど必ずパウチをご馳走

お腹がいっぱいになるまでね



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辛いばかりの福島行でしたが

この子たちのおかげでどれほど救われたか









ずっと見守りたかったけれど

叶わなかった



それが残念でならないのです





ヤヨちゃんです                                                                                                                         ... 続きを読む
ヤヨちゃんです
                                              
                                              
                                              
福島から保護してきた

私の餌場の最後の猫 ヤヨイです




最後の「「えさ台」」活動

帰ってまいりました





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うちのヤヨちゃん

手袋が好きなようです


これは咬まれる子から手を守るために買った

溶接用手袋




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皮の匂いが好きなのか



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ずっと離れません



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ソファーの背もたれに置いても離れません

堪らないようです



ヤヨちゃんのことで知らなかったところが

またひとつ判明しました





福島の記憶                                                                                                                           ... 続きを読む
福島の記憶
                                            
                                             
                                              
福島第一原発の事故により

まき散らされた放射線

原発から半径20キロ圏内は

閉ざされてしまった



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その中ではおびただしい数の動物たちが

苦しみ息絶えていったけれど

何人ものボランティアよって

救い出された動物たちも少なくはなかったのです



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l0007



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なぜ突然

福島のことを書いているのかといいますと

あるテレビ番組から番組内で使用するために

写真をお借りしたいという依頼がありました

それは人物の写真で

もう何年も前に袂を分かった人の写真

その分かれ方が先方が一方的に私を切ってきたので

私はあまり良い印象を持っていないのですね

今回も写真を使用したいのなら

制作会社から言って来させずにご本人から

言ってくるのが筋だと思ったのです


ですがOKしましたよ

あの時の活動は動物を救うため

身を粉にして活動されていましたから

それは傍で見ていても間違いないと思います

ただ私は

寄付金のことだけが引っ掛かっていただけ

それを言うと何とも言えない雰囲気になって

結局そこから先へは進めなかった

そういう意味では私も同罪なのかもしれません





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希望の牧場


ここもまた現在 お金の問題が噴出しているようです

Twitterで流されているようですが

私には触れない問題です

しかしこちらも応援していたという意味で

私にも責任の一端があるのかもしれません

実際 希望の牧場に

60余頭の牛を丸投げした団体の代表の女性は

裁判で負けても1千万円のお金を持って

現在も雲隠れしています

ここもまた私は応援してしまっていました


こうしてみると

動物愛護の世界は規模は違えど

本当にこういうことが良くあります

これは最初からうまくやってやろうと思っていた

騙そうとしてやっていたわけではなくて

初めは動物たちのためにと

純粋な気持ちでやり始めます

やがてその活動が認められ

恐ろしい大金が寄付で入ってくるようになって

それが頑張っている「自分」に寄付されたものと

勘違いしてしまうのです

本来は「動物」のために寄付されているはずですね

そうなると自分の財布とごっちゃになって

とても収支報告などできなくなっていきます

よっていつまでたっても収支報告は出せず

そのままほとぼりが冷めるのを

ひたすら待つしかないのです


こういうケースを現実にもネットでも

散々見てきていますので

私がお金に神経質になるのは無理もないことなのです


とまあだらだら書いてしまいましたが

これは今まで触らないようにタブーにしていたこと

それが今回

ご本人がテレビに出したいということですので

写真を出す私としては

そのまま喜んで提供はしていないということだけ

表明しておきたかったのです




以上です





2011年8月11日                                                                                                                          ... 続きを読む
2011年8月11日
                                             
                                              
                                              
夜が明けて1時間ほど

私は福島の阿武隈山地にいました


当時 福島第一原発からの半径20キロ圏内は

警戒区域となって立ち入りが制限されていて

閉ざされた20キロ圏内では

猫たち犬たち家畜たちがお腹を空かせて

人間が帰って来るのをひたすら待っていたのです


警戒区域に立ち入ることは違法行為

しかし当時動物を見捨てることができなかった

ボランティアさんや私は

たとえ捕まっても

それでもいいとバリケードを突破して

区域内に侵入していたのです




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山間部の道はバリケードも手薄な場合が多い

私は自分専用の良い侵入カ所を見つけていました


当時自分の車というものがなく

カミさんの車を借りて福島に来ていました

かわいいココアです

でもよく走ってくれましたよ



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バリケードに到着

柵をワイヤーで固定してあります

そしてワイヤーをしっかり固定する南京錠

ワイヤーをカットしない限り侵入は難しい

カットか・・・

しかしたとえカットしてその日侵入は出来ても

後日見回りに来た人間が気が付けば

また新たなワイヤーで固定されてしまう

さらに

もっと強力なバリケードになる可能性もあるので

目だったことはできない

そこで私は一計を案じました




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この南京錠・・・

破壊して同じものを購入して付け替えちゃった

やっぱり器物損壊になるんだろうな

カギはもちろん私だけが持っている

こんな田舎道のバリケードから入る

行政の人間もいないので

彼らがするのは

ちゃんと鍵が掛かっているかのチェックだけ

南京錠はしっかりかかっているので

ここから侵入していることはバレなかったのです


もう時効だと思うから話すのですけどね




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侵入してしまえば殆ど誰とも会うことはない

阿武隈山地の山道をトコトコ走り

海側に降りると大熊町に出ます

大熊町は原発立地町で

線量も高く危ないと言われていましたが

長期的には分かりませんが

短期的にはどうということもなかったので

平気で活動していたのです




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寄った駅が常磐線JR大野駅

原発の最寄りの駅です

もちろん人っ子一人いないし

いつまでか分かりませんが当分列車が来ることもない

生活音がまったくしない

風の音だけがやたら大きく聞こえました


ここらあたりにも

犬や猫がいたことは分かっていたので

フードを置く準備していたら




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はっ

猫がいる!

今日は 8月11日

震災からちょうど5か月も経っている

この子は5か月も

人のいないところで生きていたのか

食べものはボランティアが置いた餌だけ

ボランティアがいつ来るかも分からないところで

茶白猫は必死で生きていたのでしょう


そう思ったら

これは連れ帰らねばならないと

東京のボランティアさんに

預かっていただけるかどうかを連絡

連れて帰って良いと許可を頂き

捕獲器を設置




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ガタイはいいけれど痩せています

手前に捕獲器を置きました


刺激しないように離れて様子を見ます

頼む 入ってくれ!




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来た!


後ろにあるキャットフードはすでに空っぽ

お腹が減っていたんだろうなあ


いいぞそのまま奥に入るんだ!





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カシャン

しまったあああ!(茶白猫)



ねこちゃんねこちゃん

扉は閉まったけれど 君はしまってないよ

大丈夫

この時は肝を冷やしただろうけど

君は凄いチャンスを手に入れたんだ

とんでもなくラッキーな猫だったんだよ



この茶白猫は東京に連れて帰り

すぐに里親さまが決まった

その里親さまに大事に大事にされて

震災や原発爆発 5か月間の放浪

そんな大変だった過去のことなどすべて忘れ

何年も生き

先日 6日

ついに虹の橋へ旅立ったのです

晩年は心臓が悪くなったりあちこち不調だったそうですが

保護後12年も生きましたよ

推定20歳に届くかどうかくらいの年齢でした


最期までスーパーかわいくって賢くて優しくておおらかなとても良い子でした。

飼い主さん絶賛の猫です



福島で保護したから「福ちゃん」

たくさんの仲間が死んでいった福島で

運良く保護され幸せになった

数少ない猫



福ちゃん お疲れさま 良かったね



そして飼い主さん

福ちゃんを幸せにしてくださり

本当にありがとうございました







年の初めの麦くん便りです                                                                                                                    ... 続きを読む
年の初めの麦くん便りです
                                             
                                             
                                              
今年も送られてきた麦くん便り

毎年お正月に送ってくださる里親さま

これが嬉しいです




麦くんは福島に通っていた

2015年10月に

常磐道 友部サービスエリアで保護した子

その名はユウ



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保護して うちにいた頃

もう かわいいのなんのって!

こんなかわいい子だから

すぐに里親さんが決まりまして



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ユウちゃんは麦と名前を変え

若き女性に引き取られていったのです




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その後 2019年

女性はご結婚をされ 麦に弟ができました



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弟と仲良くTV鑑賞
(2021年お正月に送られてきた写真)



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弟に勉強を教えています!
(2022年お正月に送られてきた写真)



そして今年です




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麦 2023年版



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弟に続いて

麦に妹ができました




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弟はこんなに大きくなりましたよ



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お兄ちゃんが撫でられていてどうするの(笑)

でもこうして猫に触れながら

成長するっていいですよね





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麦は幸せ


来年のお正月には

また成長した弟妹と

やさしい猫 麦を見られることでしょう


それが楽しみです




さびが富岡町にやって来たのも                                                                                                                  ... 続きを読む
さびが富岡町にやって来たのも
                                             
                                             
                                              
当然しろと同じ2013年6月

ふたりは姉妹でした




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一般的に さび柄の子は賢いと

そう言われているのが分かるような子







l6406
好奇心旺盛

さびはこの土地にすぐに順応し

狩りを始め

何でもひとりで始めることができ

しろはさびにくっついて

いろいろ学んでいたような気がします





l9624
さびは しろのお姉ちゃんという立場が

誰から見てもすぐに納得できる

そんなしっかりものの猫でした





l7858
さびの性格が少し変わってきたのが

2017年に入ってすぐの頃

子どもを2回出産してからです

まずは子どもたちが3カ月を過ぎると

寄せ付けなくなりました

母を慕って近寄る子供たちを追っ払うのです




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そしてそれは しろにも向けられました

しろはさびが大好きだったので

一緒に居ようとしますが

さびはしろを攻撃するようになったのでした




l05870
子どもを独り立ちさせようとする母親

野性の世界ではよくあること

野性の心が残っていたさびには

当たり前のことだったのでしょう


妊娠しなければ

子どもを産まなければ

自然の中で暮らさなければ


避けられたことだったかもしれません



猫に関しては犬と違い

まだまだ自然に任せ

自由に外で生きる方が幸せだと

そういう考えでおられる方が多いです

確かに猫が野生動物だったなら

私も猫に関わることは無かったかもしれません

同じようにいたタヌキ キツネ ハクビシン

アナグマ アライグマ ネズミ イノシシなどには

手を出さないようにしていましたから




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しかし猫は明らかに違う

野性を残すさびだって

人から餌をもらって生きていて

狩りが上手いといってもそれだけでは

生きていくことなどできない

野生動物から程遠い生き物なのです


でも

ほんの少し残っていた野性の心が

周りの猫たちの運命を変えてしまった

さびによって追い払われた子供や孫たち

どこへ行ったのか行方は分かりません

辛うじて私が保護した4匹の孫たちのみ

現在も生きています




l01967
しろも結局 行方知れず

さびは一人ぼっちになりましたが

それはさびが望んだこと

彼女は本能に従って

当たり前に生きたにすぎません



「ここはわたしのなわばり」



皆がいなくなった しろさびの里は

さびひとりのものとなり

さびはご機嫌で生きていました

野性の心を持っていたとはいえ

人間に対する態度は誰にも甘えん坊で

飼い猫そのものでした





l02001
私が撮影した さびの最後のカットの中の1枚



バイバイさび

また来るからね



そう呟いて帰ったのが最後の別れでした



さびは2021年8月1日亡くなりました

発見したのはしろさびを富岡町に

連れて来て下さったボランティアさん

病気で弱っていたわけでもないさび

誰かと戦ったのかもしれません

雨に濡れた身体の首のあたりに

少し血がにじんでいたような跡がありました

自然の中で生きていたことでの死

もし家の中で飼われていたら

ここでも たら れば が出てしまいます

それを言っても もはやどうしようもないこと

さびは自分の猫生を全うして死にました

それはきっと後悔など微塵もない

さびの生き方だったのでしょう





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さよなら しろさび













福島県双葉郡富岡町                                                                                                                       ... 続きを読む
福島県双葉郡富岡町
                                             
                                             
                                             
しろとさびが富岡町にやって来たのは

2013年6月



l8415
私が初めて会ったのが7月4日

殺処分をぎりぎり免れて

ここにやってきたことも知らずに

しろは無邪気に走り回っていました




l6015
2016年

3歳になったしろ



外で飼われていることに

少し抵抗を覚えましたが

ここは通常の場所ではない

原発20キロ圏内

車もほとんど通らないところ




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外を自由に駆け回るしろを見ていて

しろはきっと幸せなんだろうと

自分に言い聞かせ

このままずっと何ごとも起こらないで

幸せに暮らしてくれることを願っていました



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しろは好きな時に外に出て

好きな時に家の中に入れました



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誰にでも良く馴れ

たまにしか来ない私のような者にも

よく懐いてくれました




飼い主さんとの考え方の違いで

避妊手術ができず

やがてどこから来たオス猫と結ばれ

しろとさびは同じ時期に2回のお産をしました

2回目のお産をした時

しろは さびの子どもたちも引き受けることになり

自分の子どもたちも含め

10匹ほどの子どもたちを育て上げました



l5450-02
そのことにより しろの身体はやせ細り

ぼろぼろになってしまいました



このままではしろは死んでしまうと

飼い主さんを説得

そして富岡町にいたら管理も出来ないから

しろはうちに来てもらって療養してもらい

体力が回復したところで避妊手術もして

必ず富岡町に戻すことを約束して保護したのです




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予定は3週間

まずは手術に耐える身体になってもらうため

最初の1週間半はひたすら栄養を付けてもらう




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そして避妊手術をし

残りの1週間半を術後の療養に当てました




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うちのまるとは仲良くしてくれましたが

とら とは微妙

でも居候ということが分かっているのか

決してケンカにはなりませんでした




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残念ながら うちのシロとも相性いまいちで

仲良く しろシロ2ショットは撮れませんでした

ケンカはせずお互い避けてる感じでした



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しろはどんどん回復してきました



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ちょうど保護していた

オレオとマイラとも仲良く




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ふっくらしてきています



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抜糸も終わり手術の痕も消えつつあり

お別れの時期が近づいてきました


何度

何度このままうちの子にと

そう思ったか分かりません

しかし しろには飼い主さんがいる

これはどうしようもないことでした




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しろ

さびが待ってるから帰ろうか

仲良しの犬の石松も待ってるし



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ケージに入る練習もバッチリ


よし 帰ろう!




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いしまつ ただいま!



パニックになると困るので

周りの環境をしっかり把握するために

ケージから直ぐには出さずに

様子を見ることにしましたが

しろはまったく問題はありませんでした




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さびちゃん ただいま!



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ダチョウのももちゃん ただいま!



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んー おちつくなあ



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ここが あたしのおうち


しろは富岡町に戻りました





これから5年後の2020年

しろは突然行方不明になります

しばらく捜してみましたが

現在も見つかっておりません




たら れば を思えばきりがありませんが

しろは私の心の中で

ずっとしこりとなって残っている

愛しい猫なのです




覚えていらっしゃいますか                                                                                                                    ... 続きを読む
覚えていらっしゃいますか
                                            
                                             
                                              
今年の3月に福島に行ったのですよ

その時に一緒に行ったのが

日系ブラジル人3世のダグラスくん

映像ジャーナリストを目指している人物です

今のところまだ仕事にはなっていませんが

きっといいものを録ってくれると

一緒に福島に行ったわけです


あれから5カ月

プロじゃないんだから

あまりせっついてもどうかと思い

ずっと黙って待っていたんですよ

でも 作ってます! 編集してます!

という話は風の噂で聞くけど

完成したという連絡が来ない

どないなっとるんやと

ついにしびれを切らして

昨日 連絡して

今日呼び出してみたわけです




l08067
撮ってるダグラスくん


で 会って問い詰めてみたら

もうすぐ本編が出来上がります!

ということらしい


そっかもうすぐ出来るのね

もうちょっと早く出来たらいいよね

それとその予告編になるような

ショートバージョンを作ったほうが良いと

ぼく言ったよね


あー えっと

できてはいるのですが まだもう少し・・・

日本語にするとか やることがあって・・・


なんや 出来とるんかい!

はよ

はよ見せてよ!


つってその場でyoutubeのリンクを聞き出し

やっと見ることができました

・・・・・・・

ええやん・・・

ほんとアマチュアなの?

こんなの私 逆立ちしても作れないよ



ということで見てあげて下さい

3分程の作品になっています





the scars



良かったわー



本編をなるべく早く

完成させることを約束してもらって

今日のところは解放してあげました

センスありますよね

今後が楽しみです







lフサ子タイトルポスター角
こちらもよろしく!



じつは                                                                                                                             ... 続きを読む
じつは
                                            
                                            
                                             
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私も好かれていたのですよ


というか

しろさびは誰でも好きでした



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ああ しろ しろ

大好きだった




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もちろん さびも大好きだった




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大好きな しろさび

また会えるのを楽しみにしているよ











しろ さび 散歩いくべ                                                                                                                     ... 続きを読む
しろ さび 散歩いくべ
                                              
                                              
                                              
今日は

松村さんちの おじいちゃん(故人)と散歩です




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しろさびは おじいちゃんのことも大好きでした



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今ごろ 天国で

おじいちゃんに甘えているかもですね




今晩 深夜バスで東京に向かいます

初めての利用でワクワクしています

何といっても

いつもなら眠い目をこすりながら

自走していましたが

寝ながらにして東京に行けるのです

素晴らしい!





スモール3945kirinuki
R.I.P
レスト イン ピース
しろさびとまっちゃん


ちょっと調子が悪いです                                                                                                                     ... 続きを読む
ちょっと調子が悪いです
                                             
                                             
                                              
身体じゃないんです

心の調子が悪い

ウクライナのことが

もう気になってしょうがないんです

外の猫たちのために動かねばと思っていますが

うちの猫たちのことで精一杯になっています



それと





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月末に行事がありまして

のこされた動物たちがテーマなんです

現在その準備をしています





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ここは柴犬ロードと呼ばれた

大熊町の大野駅前通り



行事の準備で出てきた写真

いや これは使わないのですけどね




あーもう

ウクライナは何とかならんのか

マリウポリの製鉄所に残された兵士たち

かれらを救う手段はないのか


ロシア軍の非道さは目に余るものがあります

もう軍でも何でもない

民間人を油断させ

背後から射殺など考えられない

ロシアの軍紀はいったいどうなっとるのか

殺人や強盗やレイプをする盗賊団じゃないか

曲がりなりにも大国と言われている一国の国軍が

これほど質が低く悪いとは思わなかった

戦争が兵士を狂わせ堕ちていくことは

かつてもあったことでしょう

しかしまだ余裕のある戦争初期の段階で

民間人を殺しまくり

家や仕事場に押し入り

酒を飲み 物を盗むとは

最初から兵士の教育が出来ていない証拠

いったいロシアという国はどういう国なんだ



こんな時にこそ とらまるがいてくれたらと思う

かれらを抱っこすることによって

私のバグった心は浄化されるはずなんだ




スモールだめだこりゃ
あーもう ふたりの間に挟まりたい!



せんちゃんの命日です                                                                                                                      ... 続きを読む
せんちゃんの命日です
                                             
                                             
                                              
せんちゃんは




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2011年12月

初めて大熊町で会った猫



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大熊町の山側に入って行って

これ以上行っても民家はないという

一番 山側のおうちに ぽつんといました


洗濯機の上にいたから せんちゃん

でも洗濯機じゃなくてロッカーだった



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それ以降気になって

福島に行くと

このお宅に必ず寄るようになり

かなりの確率で

せんちゃんは私を待っていたのでした




当時 私にはこの子を保護する体力はなく

餌を置いて帰るのが精一杯

申し訳ないと思いながらも

どうすることも出来なかったのです




年が明け 約半年が経ち

2012年5月




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東京の猫ボランティアさんと行動した時に

偶然に せんちゃんに遭遇

山の中では生きていけないと思ったのか

かれは県道の方まで降りてきていました


ボランティアさんは迷わず捕獲器を設置

せんちゃんを保護してくれたのです




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誰かと戦ったのか

首に怪我をしていたせんちゃん

この半年 大変な思いをして

生きてきたのでしょう


もう大丈夫だよ

一緒に東京に帰ろう

この子を幸せにするんだと

私は覚悟を決めました




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せんちゃんは人馴れしていました

きっとあの家の人にご飯を貰って

生きていたのでしょう






まだ おっかなびっくりだけど

それでも勇気を出して

ケージから出て来てくれました




sen
ほどなく触れるようにもなり




sensen
あっという間に

ここまで懐いてくれました


やっぱり せんちゃんは人間と暮らしたほうが良い

そう確信しましたよ




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なあ せんちゃん

人間と居るほうがいいよな?




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一緒に寝ることも出来たのですよ

やがて里親さんも決まり

行くまでの間

最後のお世話を楽しんでいたところ




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せんちゃん窓を開けて脱走

まさか こんなことになるとは


馴れてきていたとはいえ

外に出たせんちゃんは手では捕まえられず




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3日後

なんとか再保護

いやいや良かった




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再保護した せんちゃんは

ますます甘えん坊になっていました




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しかし せんちゃんを

うちで飼うわけにはいかなかった

今なら迷わず飼えたのだけど

当時は無理だった



せんちゃんを連れて大阪へ




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ぼくはどこにいくの


やさしい里親さんちだよ

きっと可愛がって貰えるよ


せんちゃんは 私のブログを見た人が

見初めてくださいました








そして3年の月日が流れ









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せんちゃんはうちに帰ってきました


里親さんが身体を壊し

せんちゃんも身体を壊していて

もう面倒が見られないということでした




この時すでに

せんちゃんの身体は限界に来ていたようです



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せんちゃんは うちに来て3日後

亡くなりました




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せんちゃんのお骨は

故郷に返すことにしました

いつもいた大熊町のお宅の

裏の林に埋葬







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せんちゃんをどうすれば良かったのか

保護とはどうすることなのか

いろいろ考えるきっかけをくれたせんちゃん


その後も何度かここを訪れ

せんちゃんがいるのではないかと

姿を捜してしまう私がいるのです






そう あの日も良いお天気でした                                                                                                                 ... 続きを読む
そう あの日も良いお天気でした
                                              
                                              
                                              
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今はローソンが再開されて

向かいのコメリは違う会社になってしまいましたが




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2011年11月26日

震災から8カ月経っても

救いを求めている

しかし

怖くてこちらに近寄れない

忘れ去られた犬が確かにいたのです







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「忘れられた動物たち」写真展

4月29日(金) 30日(土)
11:00~17:00

THE CONOE 代官山ギャラリースペース
代官山駅徒歩1分




2011年7月2日                                                                                                                          ... 続きを読む
2011年7月2日
                                             
                                             
                                             
福島にきて3か月が経ち

たくさんの絶望を目の当たりにしていて

先が見えない中 もがいていた頃です

それでもまだ少しは希望が持てた一瞬がありました

富岡町の国道沿いにあった電気量販店




sanndennki
そこにはまだ牛たちが自由に動き回り

生きている喜びを噛みしめていました


しかし

この牛たちはその後

国の命令に従い殺処分されていくのです






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「忘れられた動物たち」写真展

4月29日(金) 30日(土)
11:00~17:00

THE CONOE 代官山ギャラリースペース
代官山駅徒歩1分



猫がいた                                                                                                                            ... 続きを読む
猫がいた
                                            
                                            
                                             
猫はこの場所に確かにいたのです



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2022年




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2011年9月3日 双葉町

まだ20キロ圏内は殆どが停電で

信号も動いていなかった

そんな中

一匹の猫が通りを横切って行きました


この時 助ける力を持っていなかった私は

何とか生き延びてくれと

餌を置いて行くのが精一杯だったのです





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「忘れられた動物たち」写真展

4月29日(金) 30日(土)
11:00~17:00

THE CONOE 代官山ギャラリースペース
代官山駅徒歩1分