またしても 唐突に過去の仕事写真です


今回は中国です








うちのとらまる


どーん










中国国内のホテルの従業員を


まだ服務員と言っていた頃


1988年の取材です



ホテルのロビーの喫茶で ベッピンさんの服務員にコーラを注文したら


生温い常温のコーラが出てきて コリャ飲めないと思い


「ピンジョ(氷) プリーズ!」 と言ったら


手掴みで持ってきた氷をポチャンと入れてくれるくらい


サービスの良かった時代です


あまりといえばあまりにもの対応だったので


頭にきた私は 「シェシェ!」 と言ってやりましたよ


おまけに 日本で孔子の子孫といわれる人の弟に唯一教えてもらった中国語


「ニ ヘン ピャオラン!」 (あなたはきれいです) と罵倒してやりました


服務員の彼女はビックリした顔をして さらに


私を なんかヘンなものを見るような目つきで去っていきましたね


私が中国に勝利した瞬間でした


ザマアミロです









さて 今回海を渡り


わざわざ私が北京まで行った理由は


いろいろあります



いろいろって・・・本当にいろいろあって忘れたくらい


皆さんもご存知のように 海外取材ともなると時間と経費がかかります


それを賄い さらに儲けるとなると 


ひとつのネタだけでは とてもペイできません


覚えているだけでも・・・



「神秘の力! 中国4千年伝わる気孔治療」 

(二人の先生が患者を真ん中に挟んで気を放射)


「超シークレット! 北京の地下核シェルター潜入撮」 

(誰でも入れる商店街になってた)


「華麗! 天津にてお花の栽培視察」 

(花がよく似合う私にふさわしい仕事でした)


「壮絶! 田舎の公衆トイレ事情」 

(オエッ)



・・・えーっと なんかまだあったような気がしますが


どれも近代中国を象徴するような格式高くスクープに近いネタですね


お金になったのは こんなところですかね


かなり儲けたような気がしていますが 気のせいかもしれません




あ 忘れていました





今回のメインは この取材でした




「禁断の地! 中国最重要地区 中南海潜入撮!」



【中南海(ちゅうなんかい)は、北京市の中心部西城地区、紫禁城の西側に隣接する地区。】

【中華人民共和国政府や中国共産党の本部や要人の官邸などがある。ウィキペディアより】





はっきり言って 超ヤバイ取材だ



未だかつて ここを撮影した外国人はいなかっただろう


見つかり拘束されれば へたをすれば死刑


たとえ死刑は免れても 生きて日本の地は踏めないかもしれない・・・




私は今回の仕事を終え 帰国したその二日後には結婚式を控えていたのだ


ここで死のうものなら きっとカミさんに殺されるだろう


ん? それならいいのか?


なんか 帰らないほうが良いような気がしてきた


でも たくさんの人に迷惑をかけるから やはり帰るしかないだろう


いや そんな話をしている場合ではない




私は ここを撮影するために来たのだ


ぬるいコーラを飲むためにではなく 


ホテルのロビーのトイレを詰らせてしまい


必死にシュッポンシュッポンしに来たわけでもないのだ




中国最重要地区の潜入なのだ


否が応でも緊張感が高まる


よし行くぞ!




私は意を決して入場券を買った


大人一枚ね







うちのとらまる

『入場記念パンフレット』





中には地図もあって親切だ




・・・・・・




誤解をなさらないで欲しい


いや 誤解も何もそのまんまなのだが


実は中南海地区は


政府要人居住区と 庭園として市民に開放されている地区とで分かれているのである


政府要人居住区は当然入れるはずもなく


今回 私が入るところは庭園部分


やっすいチケットを買えばホイホイ入れるのである



但し


中国人に限るのだ



つまり外国人は入場不可


よって私は中国人に成りすましたのである


失礼ながら はっきり言って中国の方々より洗練されているファッションの私


どうしてもファッションに違和感が出る


しかし遠く離れた香港から来たといえばどうだろう


中国内でありながら国際都市であった香港


垢抜けていても不思議ではないはず


言葉も広東語で通すしかない


広東語は私の得意分野だ


単語の3つ4つくらいは話せる


もし突っ込まれれば


イギリス系中国人でポルトガルの血も入っているから


ヨクワカリマセーン で行くことにした





うちのとらまる


『洗練されたファッションの私』

服務員と戦って勝利した時のドヤ顔 貴重なPHOTOである









いよいよ入場する時がやってきた


大勢の中国人観光客に混じり


緊張しながら入場するための行列に並ぶ


皆何事もなく係員にチケットを渡している


大丈夫だ 自然にすれば問題ない


自分に言い聞かせた


入場門に着き いよいよ自分の番だ


チケットを渡す



しかしそのチケットは半券がちぎれていたのだ


切符もぎりの係員に


「フージャーは?」 (確かこう発音してた フージャー = 副券)


と 質問された


ビビって口をパクパクさせながら 「フ フージャー?」と聞き返す


係員はゼスチャーを交えて半券であることを説明してくれた


この時に外国人とは思わなかったのかなあ


あわててポケットをまさぐったら半券が出てきた


「オー! フージャー」


係員もにっこり 「フージャー(笑)」


どうも緊張の余り ポケットの中で入場券を握り締めたりしていたから


半券がとれてしまっていたのだ




引きつった笑顔を振りまいて なんとか無事に入場に成功


入ってしまえば そこは中国人ではあるが観光客がいっぱいる のどかな庭園


ゆっくり落ち着いていられる場所であった









うちのとらまる



観光客になりすまし あちらこちらで撮影を始め


のんびりしたのち



いよいよ私はさらに厳しい使命を果たせねばならないのだった








うちのとらまる

『毛主席故居』とある




この中南海には毛沢東 周恩来 他 などが居を構え


執務を行っていた区域があり


私の最終目標は 毛沢東の部屋の撮影なのだ


しかしその場所は中国人でさえ撮影禁止


果たして撮影できるのか



人の流れに沿って各部屋を見学し


いよいよ毛沢東の書斎の前に来た


あたりを見回し


観光客はいるが 係員らしき人間はいないのを確認して


カメラにストロボをセット


そして







うちのとらまる



「フージャー!」 じゃなくって 「えーい!」


と 1枚だけシャッターを切ったのがこれ




なんか別に・・・って写真 (笑)


でも結構いい値段で売れたのですよ



撮影した時 さすがに回りの中国人たちも ちょっとビックリしていたけれど


笑顔を振りまきながらその場を離れ


平静を装い しかし逃げるように早足で中南海をあとにしたのだった









うちのとらまる




置いてあった立体地図


あくまでも台湾は中国なのね





ドキドキしたけれど


楽しい中国取材でしたよ








うちのとらまる

すごいね中国