7月16日に



「生きている」



という記事を書きました




このミニュチュアダックスフントの お話です





ネットを何気なく見ていて


「探しています福島の犬」 というサイト


を 見たとき あっと思いました


そこで探している犬の情報を見てみると


場所といい、特徴といい


合致することが多かったので すぐに連絡を取らせて頂き


写真も送りました










うちのとらまる




しかし 肝心の犬の部分の写真が小さくて


飼い主様ご本人は確証がもてないとのこと


たぶんこちらの方に気を使われていて そうだとは言えないのだと思いました




そうであっても そうでなくても 劣悪な環境にダックスがいることには違いなく


何とか救ってやりたいと思い


私の小高区村上通いが始まったのです











うちのとらまる



南相馬市小高区の国道6号線を南下すると


左側 つまり 海側に小高い山というか丘を確認できます


低い部分はすべて津波でやられ


海上に浮かぶ島のようにみえる



この場所が村上地区なのです











うちのとらまる


グーグルの航空写真です


私が撮影した場所と村上地区です


現在は水はほとんど引き 辿り着くことができます











うちのとらまる



ある日の早朝


ダックスを探すために 村上地区に向かいました












うちのとらまる



見事な朝日ではありましたが


場所が場所だけに


気持ちは爽やかとはいえませんでした












うちのとらまる



標高10mほどの丘です


しかし この丘によって人命が助かったのでした


津波の当日 ここにいた方の話によると


この崖の一番上まで波が来たといいます



そしてその津波は この丘の両側を巻き込んで内陸へ











うちのとらまる



丘の上には 貴布根神社があり


この参道のスロープを波が駆け上がってきて


人々は下半身を水に浸かりながら逃げたそうです



ただ



逃げ遅れた方もいらっしゃったようで


波に飲み込まれた人の悲鳴が耳に残って離れないと おっしゃっていました












うちのとらまる


こちらは かつては城があったようです











うちのとらまる


津波によってではなく


地震で崩れた鳥居



この奥に神社があります











うちのとらまる



神社です


本堂は崩れてしまいましたが


こちらに逃げた人々は助かりました



こちらに逃げるのではなく


自動車を選び 内陸方面に逃げた方々は


地震で陥没した橋の手前の道路の段差が乗り越えられず


それが渋滞を引き起こし


波に飲まれていったそうです


この地区で 約60人の方が犠牲になられたと聞きました





この丘で命が助かった人は


やがてヘリコプターで救出されました


しかし


犬は乗せられなかったようで 置いていかざるを得なかったといいます


その中に くるみも いました








うちのとらまる



この丘に張り付くように残った 数件の民家


1階部分はすべて破壊されています


こういう場所で くるみ は今も生きているのです




飼い主さん以外には心を開かない くるみ


手で捕まえるのは 多分不可能でしょう



猫用ではありますが 私の持っている捕獲器は


従来のものよりは少し大きめ



もう何度となくトライしていますが


入るのは猫


もうここで5匹を保護しています


これはこれで私としても嬉しいことではあるのですが・・・






くるみは まだこの場所にいるのでしょうか


はじめて見た時以来 姿は確認できていません


しかし足跡は確認しています



幸い この地区に定期的に猫用餌を置いておられる方がいて


それを食べて生きているのだと思われます



彼女は なくなってしまった家の周りを離れずに


じっと飼い主さんを待っているに違いありません







うちのとらまる




くるみを初めて見つけた堤防


なぜこんな何もない堤防に犬がいたのでしょうか



実は 



ここは くるみの毎朝の散歩コースだったのです




彼女は今も


飼い主さんと歩いたこの堤防を


歩いていることでしょう




くるみ


君を助けたいよ