前回は小さい写真で失礼いたしました




前回の写真でもう皆さんお分かりですよね


これは野生動物やカラスから餌を守るために製作した


猫専用の給餌ボックスです




今まで福島で給餌に携わっている人なら誰でもご存知ですが


餌を置くとほとんどが カラスを含む野生動物に食べられてしまうのです


私を含め皆さんそれにとても頭を痛めていました


私は衣装ケースなどを流用したりもしましたが


力のあるイノシシは完全に破壊するし


タヌキも前足で猫用に小さく開けた穴を破壊して広げてしまいます





うちのとらまる


この壊し方はイノシシですね







うちのとらまる


穴を広げて堂々と食べているタヌキ






こういう有様ですから他に何か方法を考えなければいけない


しかし時間のない中 目的外で圏内活動しているものですから


大掛かりなことはできない


地上に置くと こういうことになるのは予測できたので


餌を置く許可を頂いているお宅では


納屋の棚の上など少し高いところに置かせてもらっているのです


ただ許可を頂いているお宅はそう多くはありません


それ以外の場所はどうしているかというと


なるべく民家の敷地に入らないようにしつつ


フードが雨に濡れないような場所に置いています



フードを置いているポイントは猫を目撃した場所あたりになっています


猫が民家も何もないところで目撃された場合もありますが


田んぼや畑 道路上に餌箱を置くわけにはいきません


やはり雨ざらしになってしまうから


近くにある建造物のあたりに置くことになるのです



その行為が一時帰宅された住民の方々に迷惑をかけることになってしまっています


1年くらい前まではフードの袋に切れ目を入れて置くのが主流でした


しかし空になった袋がゴミになり迷惑をかけることが分かったので


私などは収納ケースに入れることにしました(しかしこれも破壊されゴミとなっています)


さらにすごい木製の素晴らしい給餌器を開発された団体さまがおられ


現在 給餌器の供給を受けたボランティアさんたちがそれを各所に置いておられます







それでも野生動物を防ぐための決め手を欠いているために


依然として野生動物は猫たちのために置いた餌を食べ続けています


そしてとうとう恐れていたことが起こりました


餌を置くなという指示が出された自治体もあるのです


理由は餌を置くと野生動物が来て家を荒らす(フンなどを含む)ということ


もともと給餌が許可されていたわけではありませんでしたが


このままでは完全に猫に給餌できなくなってしまう




なんとかしなければ




その気持ちでこの最終兵器を製作してみたのです










うちのとらまる




正式名称 「全天候性高床式給餌ボックスもーすSP」



通称 「えさ台」





飯舘村の給餌活動で活躍しておられるボランティアさんが


餌を置く台を作っておられたのを見てパクらせていただきました




このえさ台はこれが最終形なのかどうかは分かりません


コストや耐久性など改良するところは出てくるやも知れませんが


現在 私の頭で考えうる限り最良の素材と方法で製作されています








今日はここまで次回に続きます