6月30日 一匹の福島からの保護猫が 里親さんの家から脱走

                                                  
                                         
この子は2011年7月 おーあみさんが

当時まだ警戒区域だった浪江町から救出してきた子

おーあみ避難所ではゴウと名づけられ 

避難所ボランティアさんたちにも可愛がられていた子でした


飼い主さんは猫が脱走したのち 

おーあみさんや地元のボランティアさんに保護協力を要請

同時に保健所や警察 関係機関に連絡

チラシを自作し 近隣にポスティングやポスター貼りをはじめます


その活動に協力して ゴウのお世話をしたことがあってゴウを知る

おーあみ避難所のボランティアさんたちが動き始め

さらに地元のボランティアさんたちも積極的に動いてくださり

ポスティングやポスター貼りで協力をしていただき

近所の聞き込みなど 捜索は大規模なものになっていきます















ゴウのポスター&チラシ

余計な情報をゴチャゴチャ書かず すっきりと

バックは消して猫を引き立たせること

など 猫捜索のプロの方に頂いたアドバイス

カットしていますが下部には連絡先が入っています


分かりやすく目立って素晴らしい出来ですね

避難所のボランティアさん制作です















一番大事なのは遠くに行かせない事

知らない土地で外に出てしまった子は最初は動けず

隠れるところを見つけてじっとしています

1日か2日か はたまた3日なのか固体によって差はあるでしょうけれど

飛び出してパニックになっていた気持ちが落ち着いてきて

次に来るのは空腹

ここで食べるものがない場合 猫は食べ物を見つけるために移動を始めます

移動をされてしまうと もう飼い主さん独りの手には負えなくなり

次の手を打たないと永遠に会えなくなる可能性が高くなります

ですのでとにかく家の周り近辺に餌をおいてやることが大事になります

スピードがとても大事ですね

さらに餌の近くに使用していたトイレなども置ければいいでしょう

この行動なら飼い主さん一人で出来る事

まずは一日でここまでやり切りましょう















置き餌は公共の場所はともかく 近隣のお宅に許可をいただき設置

住宅街では避けては通れないこと 腹をくくって協力を求めましょう

許可を得るときに付近の野良猫情報なども仕入れられるといいですね

近所の方々とのコミュニケーションをとる良い機会です

この行動は野良猫を地域猫にするために後々きっと財産になることでしょう


餌は置きっぱなしにせず 一日一回はチェックします 

減っていれば誰かが食べているということ

しかしこの段階ではゴウが食べているのかどうかは分かりません

















おーあみさん作成 「ウソ餌箱」 (笑)

呼んで来てくれる猫ならともかく 殆どの脱走猫はそうはいきません

知らない場所でパニックになり何もかもが怖くなっています

結局 捕まえるためには捕獲器が必要

しかし いきなり捕獲器を置いて もし捕まえ損ねて猫が怖い思いをしたら

状況はさらに悪くなってしまいます

おーあみさんが考え付いた 「ウソ餌箱」 これは素晴らしい

捕獲器の蓋を閉まらないようにして 

さらに中もカバーをして ただの餌箱としてしばらく使用するのです

この大きさや形に慣らせるのですね

そうしてご飯を食べさせ 猫が知らないうちにリアル捕獲器に変わっていると言う作戦

こりゃなるほどですよね
















おーあみさん 家でテストしたようです (笑)
















まだ梅雨明けしていない時期

雨対策はしておかないといけません

この時はゴミ袋などでカバーしました

捕獲器に連絡先は必須

連絡先がないと怪しさ炸裂です
















どうしてもゴウに食べてもらいたいようです














近所の方々の お庭 駐車場 など

要所要所に「ウソ餌箱」を置いていきます















そして誰が食べているのかを知るためにはコイツ

センサーつき暗視カメラ

福島でも大活躍しています

今回 福島で使用していたのを ひとつこちらに回しました

















さっそく写りました

違う猫かとガッカリする必要はありません

この写真を住民の方に見せたら

「ゴウと思われる猫と喧嘩をしていた」情報が入りました

ということは

この子が残っているということはゴウは他所にいった可能性が高い

よってこの近辺にはいないということも考えられるのです

















別の場所 この子も地元の方が餌やりをしていました

ゴウは確認できません














ゴウが脱走してから1週間以上が経ちました

近所で置き餌をしても ゴウは確認できずにいます

こうなってくると 捜索範囲を広げなければいけませんが

やみくもに探しても 効率が悪すぎます

そこで おーあみ避難所のメンバー 

地元のボランティアさんの総力を上げてチラシのポスティング

ポスター貼りが始まります

もちろん今までも近隣でのチラシ撒きやポスター貼りはしていましたが

範囲をさらに広げました

通りがかった人たちにも声をかけます

中には猫の好きな方もいて協力を申し出てくださる方もいましたよ
















そうすると目撃情報がいくつか入ってきました

そのあたりを捜索してみますが

似たハチワレの子が数匹いることが判明



似ている・・・ でも違う

















これも違う















これは上の子のアップ














2週間が経った頃 いよいよ決定的な情報が入ってきます

こちらでそっくりの子を見かけたというのです

ここは飼い主さんのお宅から約1キロは離れています

この情報はわりと早くからありましたが あまりにも早すぎて

後回しになっていた情報

その同じ場所で また新たに別の方からの目撃情報があったのです

これは信憑性が高いということで 

ゴウの顔を知っている飼い主さんやボランティアさんたちが向かってくださいました


グーグルマップやストリートビューなどは

場所をやり取りするのに本当に役立ちました















ついに!

飼い主さんもボランティアさんも ゴウの姿を確認することができました

避難所のボランティアさんが写真撮影にも成功!

7月21日 ゴウが脱走して3週間目のことでした
















こうなると他で置いていた「ウソ餌箱」をこちらに集結

そしてゴウが餌をちゃんと食べてくれるか確認する必要があります

監視カメラも同時に設置

















どうか食べてくれ・・・







数日 様子を見てカメラをチェック














ゴウが来ている! 夜中にこっそり来ていることも判明












こうなったら捕獲あるのみ!

カメラ前の「ウソ餌箱」を 

ゴウに内緒でこっそり 私の捕獲器「はいるくん」に変更

この「はいるくん」は よく使う捕獲器よりも一回り大きいもの

ゴウが結構大柄なので こちらの方が入りやすいのではないかと使用することに



さらに 少し離れた場所にボランティアさんが最近手に入れられた大型捕獲器

これが尻尾が挟まることは まずないであろう程の長さ

これくらい大きかったらゴウでもゆったり入れるでしょう

しかしここで問題が

手が奥に届かず どうやって囮の餌を置くねんっていう問題

上の写真は扉が閉まるテストをしている おーあみさんとゆっきぃさんの二人

足突っ込んでます(笑)


結局 囮餌は おーあみさんが捕獲器の中に頭も突っ込んで置く事ができました・・・

捕獲器はあまり数を置かずに2ヶ所のみ

このあたりは他の野良猫もいます

ゴウは この子たちが地元のボランティアさんから貰う

餌のおこぼれを食べて生きていました

地元の子たちをなるべく巻き込みたくない

その想いで2ヶ所に絞り込んだのです






そして一晩おく事に

朝方 おーあみさんがチェックに来てくださいます




いよいよ賭けが始まります










とうとう

脱走してから25日目

とうとうゴウを保護することができました

カメラには肝心の保護の様子が なぜか映っていませんでした

まあこういうことあるのでしょう

そんなことはもうどうでもいい

ゴウはとうとう とうとう飼い主の下に帰ることができるのです



















中で暴れたのかな 鼻が傷ついています

前足も少し怪我したようです

ごめんよ 怖い思いをさせてしまったね























早朝のため まずは おーあみさんちで保護です

今回 飼い主さんの次に心配していたのは この人おーあみさんです

ほぼ連日現場に通い 決して諦めない

やっぱり この人凄いです



そして

そのおーあみさんをサポートする避難所のボランティアさんたち

地元のボランティアさんたちに感謝をしなければいけません

撒いたチラシは2000枚

何人もの諦めない人たちが関わってゴウは帰って来る事ができました


その仲間に私もコソッといれてもらって自分なりに頑張りましたよ

私も以前 福島の保護猫せんちゃんを脱走させてしまった前歴があります

あの時のつらい気持ちは忘れようにも忘れられません

こんな想いを二度としないために 猫の飼い方は慎重にしなければいけません

私も引き続き気をつけます

皆さんもどうか気をつけて かわいい猫たちを大事にしてあげてくださいね



おわり



(今回 写真の殆どは おーあみさん ゆっきぃさんから提供していただきました)



















【おまけ】


今回 この捕獲作戦でいくつかの新兵器を制作

「えさ台」の残り物の材料を使用









「かさ上げトマホーク」


地面に直で置きたくなかったため制作

雨 アリ ナメクジなどから中の餌を守ります

トマホークがきっちり入る大きさ










「すっぽりトマホーク」


今回は使用している暇がありませんでした

捕獲器をいちいちビニール巻きをするのが面倒だと思い

トマホークがすっぽり入る全天候性のものです

「えさ台」を流用しているので長さが若干短くなっているのが難点

下にブロック2個を置いて少し高さを上げて使用します












「ごはんですよん」


これはただの餌入れ

屋根のないところでの餌やりのために制作

これもブロックでかさ上げして使用する方がいいでしょうね

残念ながら使用せず終了





まあこれらのものは今後も脱走猫で使用するだけでなく 

また日の目を見ることもあるでしょう