続けて福島報告

                                                          

                                                             

                                                            














今回の楢葉の海は神々しかった


この穏やかな海が牙を剥く時もあるなんて信じられないほど


どうかもう恐ろしいことにならない様に祈るのみ


人間の力の及ばないもの


祈るって こういう時に使うものかなと ふと思いました



祈りの安売りじゃ聞いてももらえませんからね(笑)


















気を取り直して 楢葉の給餌


もう何度も何度も同じことをやってます


私たちが毎日当たり前のように食べている食事


月に2~3回しか来れないけれど 当たり前のように食べて欲しい




「えさ台」の中は空っぽ


毎日の当たり前の食事


それが叶わない場所




楢葉町の給餌を終え 楢葉のすぐ北隣の富岡町に


富岡町には ご存知松村さんがお住まいで


ちょっとしたお土産があったので寄る事に






















松村さー・・・・ん?


あら獣医の伊東先生




どしたのですか?


「松村さんのところの牛が具合悪いって言うので来たんだよ」




あらそうでしたか












牛用の輸液を温めるために お湯を沸かしていただいていて待っているのだそう















沸いた沸いた


おじいちゃん なに? なにしてんの?


しろが興味深そうに見ています













よーし行くか


坂を下って牛のいる柵へ



当たり前のように しろも伊東先生についていきます
















ちゃんとこれる?


相変わらず しろは振り返りながら私を気遣っています (のように見える)
















田んぼだったところは


ススキとセイタカアワダチソウが生い茂っていて


伊東先生の姿も見えなくなるほど















柵ではすでに松村さんが牛に餌をやっていました












皆が食べられるように餌は何ヶ所にも分けて置きます











痩せた牛


こうして気を遣っていても なかなか食べることが出来ない牛がいます


この子は一頭でも他の牛がいたら食べられなくなるようです


松村さんがそれに気づき あとからこの子のために餌を置きました


私たちから見れば


ちょっとごめんなさいよって横から餌を食べられそうな気がしたりしますが


弱い個体はどうしても食べられないようなのです


そして衰弱して死んでいく


ふつう生きるか死ぬかという時に なりふりなんて構っていられないですよね


ところが牛の世界はそうではない


弱いものはそのまま死んでいくようなのです













点滴の準備です



ぴょーー









ーーーん




しろは伊東先生の車で遊んでいます












バリバリバリ


爪とぎしているしろ


見ていて飽きないなあ
















いや そうではなくて問題は この牛


弱い固体というのは 痩せていることや身体の大きさで分かります


この子は1歳以上だそうですが 身体が小さい


明らかに栄養が足らないようです


さらに皆にこづかれ虐められて 側溝に落とされていたのです


牛たちは同じ仲間でも弱いものは とことん排除するようです


牛かわいい~ なんて世界ではない・・・


松村さんが気づかなければ命を落としていたでしょう


何とか立ってはいますが弱々しい感じです













静脈輸液です


「ちょっとあなた、写真撮ってないで手伝いなさい!」


はいはい分かりましたよう


「下げて!」


「はい、もういいから上げて!」


あたふたと対応
















「はい、もういいです!」


お手伝い完了しました















体力がないので簡単に倒れます


しろが興味津々で やってきました














この子が回復するのかどうかは分かりません


しばらくは隔離して特別扱いしてやらないといけないでしょう



牛の世界は過酷です


普段は食用ですから手厚く管理していますが


ただ生かすだけというのが どれほど難しいか


のどかに草を食む牛を見ているだけでは分からない世界


厳しい獣の掟があるようなのです














しろ


できるだけ自然に近いかたちで飼われている猫


斜めに見てもどう見ても 幸せそうに生きています


それは分かるんです


分かるんですけれどね・・・



頑張って通いますよ


怒らないでくださいね 松村さん(笑)