時は現在 先日に戻ります
                                             
                                             
                                             
3月27日

早朝に私は福島に到着していまして

今回は東京在住時のお向かいさんだった

おーいしさんご夫妻と

朝9時に「道の駅なみえ」で

待ち合わせをしていました


時間は8時過ぎ

まだ少し時間があるということで

最後の餌場を先に片付けておこうと

そう思ったのでした





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バリケード横の餌場に到着



ああ

またアライグマに破壊されていた

これでは猫のための餌場の意味がない




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ボランティアさんが

補修を何度も試みてくださった

しかしそれも

強力な力を持つアライグマにかかったら

意味がない


私も元々頻繁にも来れない場所福島

さらに遠い滋賀に行ってしまった以上

もう終わらせるしかないと

残った猫には申し訳ないけれど

最後の「えさ台」を外したのです





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ありがとう

よく頑張ってくれたね

君がいてくれたおかげで

何匹かの猫たちが

お腹を満たすことができたよ

そんなことをつぶやきながら

解体していたら・・・・


ふと

顔をあげると




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「あー カイカイ」


!!!!

元帰還困難区域方面に猫が現れたのです

遠目でも分るキジトラ猫

私は瞬時にあの猫だと判断しました




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猫は私に向かってゆっくりと歩いてきます


「どうしていたの」

「ごはん なかったよ」


猫の表情が不機嫌そうに見えるため

そんなことを言われている気がしました





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さらに猫はこちらに向かってきます


後方では家屋の解体作業の方々

いよいよこの辺りも

更地になっていくのでしょう

そうなると猫たちの住処が無くなるのと

餌場の維持も難しくなっていくことでしょう





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私から15mくらいのところで止まりました


レンズを望遠にして様子を見ると

毛が毛羽立っていて

疥癬にかかっていることが分かりました




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その後 静かにおすわりした猫は



「ごはんはどうするの」

「わたしをたすけてくれないの」

「どうするの」

「どうするの」



もちろん猫は何も言いませんが

目で私に矢継ぎ早に語り掛けて来てたのです



私はほんの数秒でしたが

約3年間放置してきたこの子に

責め立てられていました





つづく