「バリケード横」と呼んでいた餌場に
 
一匹の猫が来ていました
                                             
                                              
                                              
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バリケードは

帰還困難区域への侵入を防ぐために

設置されていたのです

その横に設置した「えさ台」は

帰還困難区域内になり

厳密には

設置できないことになっていました



勝手に設置していました・・・

ごめんなさい



この場所もいずれは解体され

更地となるであろう場所ではありましたが

2021年4月現在でも放置されたままです




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こちらの猫と初めて出会ったのが

2018年8月



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猫が「えさ台」に乗っていることで

テンション上がりまくりの私


こういう特殊な場所で猫の数も少なく

普段は猫の姿など

殆ど見ずに終わる給餌活動ですから

ただ猫の姿を見られるだけでも嬉しいのに

それが「えさ台」に乗っているなんて!

遠くから驚かさないように

望遠レンズで撮りまくりです




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さんざん撮った後

少し近づいたら猫は

「えさ台」から ぴょんと飛び降りて

距離をとります

一目散に逃げるわけでもなく

こちらの様子を窺いながら

少しずつ去っていくという感じでした




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その姿は何度か設置した

監視カメラにも撮影されていた猫

(この時は「えさ台」の真横に設置)




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その後 上方に設置してみました


そのカメラで捉えた

おっさんと猫





人のいないところで生きていた頃です


猫は野生動物たちと共存しながら

元気に生きていました

健康そうに見えていた猫

保護する体力もなかった私は

なんとかここで生きていって欲しいと

餌を運んでいましたが

その「えさ台」も

たびたびアライグマなどに破壊され

安定した給餌が困難になっていた時

福島を拠点とするボランティアさんたちが

協力してくださり

私ができない給餌をしてくださって

餌場は何とか続いていたのです



そして時は現在



先日 「えさ台」活動終了のため

最後の「えさ台」を撤去しに行った時

奇跡的に「待っていた猫」に

会ってしまったのでした




つづく