浪江町に ひとつの餌場がありました

線量が高く立入禁止になる

帰還困難区域のバリケードがある場所です

                                             
                                             
                                             
その餌場は電柱に設置した「えさ台」

数匹の猫たちのお腹を満たしていたのです



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運良く使用中の猫に遭遇することもありました

自分の設置した「えさ台」が

猫たちを生かしているという実感

これほど嬉しいことはありません

この時は6年前2015年の年末






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やがて「えさ台」が老朽化し

後方の木に新しく設置しましたが

土地の持ち主のクレームが入り撤去

今度は道路を挟んだ反対側に

設置することにしたのでした




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2017年1月

夏にはGがわんさか来る餌場が完成

入れていたフードは

少ないながらも消費しているようで

何とか道路の反対側からの移行は成功




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少なくとも1匹は来ている

良かった



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この頃 浪江町では

赤間さんと

浪江町で開業していた

豊田動物病院の豊田先生がタッグを組んで

浪江町の猫たちのTNRを進めていました

この子も そのうちの一匹

手術した証の耳カットが確認できます

申し訳ないけれど私は保護は出来ない

でも せめてここで生きていけるように

餌を運び続けるからね

そんな気持ちで月に2回のペースで

福島に通っていました





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餌の減り具合も

猫一匹が食べたと思われるくらいで

その後 ずっとこのペースで

なくなってきていました

猫が食べてる

私はこの一匹だけのために

餌やりに来ていたとしても

無駄なことをしているとは思えませんでした




やがて2018年8月

夏の暑い日

私は運命の猫に出会ってしまっていました




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しかしこの時は そんなことも知らず

以前にも会っていたTNRされた

猫だと思い込んでいたのです





つづく