しろがいなくなって

2か月が経った しろさびの里です
                                              
                                              
                                               
外で飼っている以上

こういうことが起きるのは

十分予想できていました

そうなる前に

何とか手を打とうとしていましたが

タイミングを逃してしまいました


もっともっと頭を働かせ

他にもいい方法があったんじゃないかと

思ったりもしますが

もう後の祭り

残念ながら無理でした




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さびが ひとりでパウチを食べています


しろとはケンカもなく

仲良く一緒に食べてましたが

しろはそうでもなかったのかもしれません




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しろもそうでしたが

犬たちとは本当に仲がいい

犬か過剰に絡んでくるときは

バシッと

パンチをさく裂させて

犬は退散という力関係でしたから




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さび

人間には甘えん坊だね


お前は ただ本能に従って

子供たちにそうしてきたように

しろを独り立ちさせようとしただけ

でも

しろがいなくなって

お前は 本当にそれでいいのかい

ずっと死ぬまで一緒にいた

同じ姉妹のとらまるを見てきたものだから

つい そう思ってしまうんだよ



かつて しろさびが

家の中にいることが許されていた頃

しろもずっと膝の上に

居てくれたこともありましたが

外で生活するようになってからは

あまり長時間は

乗ってくれてなかったように思います

それを「逞しくなった」と

嬉しくもあり 寂しくもある

そんな気分でした


生まれて数年のしろは

甘えん坊の どんくさい子でした

それが しろの持ち味で

私なんかから見るとそれが可愛かったのです

でも外で生きる以上

それで生きていくのは難しい

ご飯をヒトから貰っていても

外で生きていくのは厳しいこと

その逞しさが

ここ1年ほどでついてきたことで

私も良かったと思っていました

さびから攻撃されても(ひどくはないです)

やり返す力がついてきたくらいでしたから


しかし考えてみれば

それは自立できるということ

だから しろは

この里を出ていったのかもしれないと

そんなことを思っています

 


猫の飼い方は

人によって差があるのは十分解っています

私に

こうすれば猫にとっていいということを

他人に解っていただくほどの力がなかった

いくら今の常識や正論を述べたとて

相手に響かなければ意味がない

しかし時間をかければ

きっと解って貰えると思っていたのです

それは時間との競争でした

結果 しろには間に合いませんでしたが・・・

私に力がなかったことが残念でなりません




しろさびたちは

今の状況が不幸とも思っていないでしょう

本来は外で生きていた生物ですから

本能に従って生き

そして死んでいく

それで不幸とは思わないはず

大事に家の中で飼われていても

その環境に慣れさえすれば

幸せだと感じることができるはず




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(2019.2撮影)


私は

家の中で猫たちを守りたい

外敵や気候の変動や飢えや病気から

猫たちを守ってやりたい

でもそれが出来ない場合は

出来るだけのことをしてやりたい

当たり前だと言われるでしょうけれど

そうしてやりたいのです

ただその気持ちだけで

撮影や活動をしています



しろに関しては

まだまだ諦めてはいません

私は諦めが悪いのです