大熊町
                                             
                                              
                                               
2011年 震災初期の頃は

双葉町と この町に行くのは

勇気が要ったものでした

放射線量の高いこともそうでしたが

何より動物たちが

悲惨なことになっているのが想像でき

それを目撃するのが怖かったのです



人っ子一人いない

原発5キロ圏内では

動物たちは殆どが斃れてしまっていて

それでも一部のものたちは

必死で生きていました






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今回撮影した大野駅西側の商店街

現在も立ち入りが許されておりません

これはバリケード隙間からの撮影



2011年8月

私はここで未だかつて

見たことのない光景に出くわします






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商店街を悠然と歩くダチョウ


ダチョウがいると噂では聞いていましたが

こんな形で出くわすとは





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この大野駅前通りは

柴犬が結構な数居て

ボランティアさんたちの間では

柴犬ロード

と 呼ばれていました







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ボランティアさんが置く

柴犬用のフードを食べていたのでしょうか

ダチョウと柴犬の共存風景





このダチョウは どこから来たのか

気になった私は

のちに 駅から山側に向かって

車で5~6分のところにある

「ダチョウ牧場」に行くことにしました






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現在も帰還困難区域として

入ることが制限されている場所に

ダチョウ牧場はありました
(望遠レンズで撮影)

看板も朽ちて部分的に落ちています




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2011年8月

こちらでは猫を1匹保護しました





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現在 牧場前の道は通行可



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かつてはその道を

ダチョウのつがいが自由を謳歌していました




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おいしいね

うん おいしいね



雑食性のダチョウは

与えたキャットフードを

おいしそうについばんでいました





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この辺りだったかな



北は浪江町 南は楢葉町まで

自由に動いていたダチョウたちは

危険だということで捕獲されていきます

捕獲のあとの運命は・・・

ダチョウは家畜

牛や豚と同じ扱いになってしまいました





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牧場での最後のオスのダチョウ

私に向かってダンスでアピールしてくれます

ごめんよ

餌と水を置く以外

お前には何もしてやれないよ




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5月末

牧場を訪れましたが

もう誰もいなくなっていました



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6月に訪れた時

何かを埋めた跡があるのに気づきました

これが何を意味しているのか

しかし正確なことは分かりません




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分かっているのは

この時点で30数羽いたダチョウが

松村さんが保護してくださった2羽を除き

すべて死んだということ

それだけです
(現在は保護された2羽も亡くなっています)



原発のマスコットとしてやってきて

その後は牧場で卵や肉や皮革になり

被ばくしたから殺処分



人間に翻弄された悲しい生き物

そんな生き物が

ここ大熊にいたのでした