大久保くんと
 
仲間のボランティアさんたちと訪れた牛舎です
                                              
                                                
                                                 

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大久保くんにとって

7年と5カ月ぶりの訪問でした




屋根は落ち




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一度は除染できれいになったものの

また再び自然が呑み込もうとしていました





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訪れた当初は言葉が出なかった






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これ大丈夫だった?

中にストックしてあった配合飼料を

勝手に出しちゃったよね



そうそう

そうだったね

良いも悪いも言ってられなかったもんね

牛たちに食べ物を与えたくて

全部出しちゃった(笑)





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2011年

10日後訪れた時には

食べ尽くされもう無くなっていました






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牛舎の裏の用水路にやってきました

ここで僕たちは もがき足掻いた

牛たちが被ばくしているということは

この頃は まだ実感としてなかった

それよりも

この子たちをもし助けたとしても

この子たちはお肉になるために ここにいたのだ

牛たちはこのまま放置しても地獄

助けても地獄が待っている運命だった





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2011年

なんとか逃がそうとしたスロープがあります




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除染は大掃除も兼ねてくれている

きれいになった用水路




除染

それは牛たちが死んでいき

屍になった骨すらも

ひとつ残らず持ち去って行き

ここで何が起きたか知らない人々

知ろうとしない人々にとっては

何もなかった場所にしてしまっています

私たちが犯した過ちを

できれば忘れ去ってしまいたい

その気持ちは分かります

しかし現場を見た当事者の私たちまでが

忘れてしまうわけにはいきません

大久保くんや私たちは現場を見てしまった

それを皆さんに伝えなければ

苦しんで 苦しんで

死んでいった牛たちに申し訳がたちません


見たくない目を塞ぎたい現実を

また同じことを繰り返さないように

私はこれからもしつこく発信していきます







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2011年

必死に助けを待っていた牛たちが

間違いなくここにいたのでした





背景の茂みの向こうでも

たくさんの牛たちの鳴き声が聞こえていました

絶望していた私たちは恐ろしくて

そこに向かう勇気はありませんでした

しかしそこは

のちに「希望の牧場」と呼ばれる場所だったことは

このときまだ知る由もなかったのでした

ここの牛たちは最低でも3頭

自力で希望の牧場に合流し

生きながらえることができましたが

事故などで死んでいき

昨年ガガと名付けられた牛が亡くなって

ここの牛舎の牛たちはすべていなくなったのです