2011年3月
 
福島第一原発の爆発により
 
福島県浜通り地方は
 
大規模に汚染されてしまった
                                              
                                              
                                             
放射線が

数百マイクロシーベルトに達した場所もあった

20キロ圏内



当時 だれもいなくなった地で

ここはもうだめだ

人が住むのはもちろん

動物たちさえも住める場所ではなくなった

日本の地図から消えてしまう場所なんだと

私はそう思ったのでした



しかし あれから7年半

除染が進み

先行きは不透明ながらも

原発は廃炉に向けて進行している

帰還が可能になった地域には

わずかながら住民が戻って来だしたが

帰るか帰らないか

様子を見ている住民たちが殆どの中

富岡町 原発から18キロ地点

あの日からずっとブレずに住み続け

この地で再出発を模索している人物

松村直登 氏がいる








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試験的に様々な野菜を作ってみている




今のうちはいいけど

植え替えて実がなる頃には

イノシシにやられるんだよな




彼にとってイノシシの害は深刻

芋をはじめ もうかなりの被害を受けている

富岡町も駆除に乗り出してはいるが

まったく追い付いていないのが現状

だから自衛をするために

石松やアキの力が必要なのだ

そして猫たちはネズミやモグラの被害から作物や

家の食料を守ってくれている



松村さんにとって彼らは

癒しを与えてくれるペットではない

この地で一緒に生きる仲間

彼らに対する尊敬や愛情がある限り

こういう昔ながらの付き合いもありだ







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今 松村さんが力を入れている養蜂

ハチミツを作って販売するのが目標

これも現在はテスト段階





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油断するとハチたちはどこかへ行ってしまう

彼らを留めておくのに神経を使うそうだ





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そろそろ蜜を取ってみっかな






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この日届いた遠心分離機

ひとつ上の写真の

蜂が蜜をためるプレートを差し込み

取っ手を回し遠心力で蜜を飛ばす

飛んだ蜜は下に落ち

さらにゴミなどをこして取り除き

蜂蜜となる




味見してみたいなあ




先日 牛の餌を調達するボランティア
ウィズキャトルさんが松村さん宅を訪れ
出来上がった蜂蜜を確認
美味しかったそうです
(なんとうまやらしい)







場所は変わって




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トコトコ



しろさびが松村さんについていきます






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ええー そんなところにいくのー

ダニとかいそうだから いきたくないー











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いっちゃった







これは松村さんがタケノコを取りに行っているところ



タケノコがいっぱいあるんだべ

持って帰るか?

セシウムとかはないべ



いやいや 嬉しいですけど

松村さん食べてくださいよ と私



もう食べ飽きたっぺ

イノシシも食べ飽きたようで

もう誰も食べないんだ

旨いから持って帰れ



ということなら ありがたく頂きますよ

すみません








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厳選して美味しそうなところを

掘ってくださいました






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こうしてな

包丁の根元の部分でな・・・



皮の剥き方を

カッターナイフで説明してくれる松村さん(笑)

さらにあく抜きのために

一緒に入れて煮る米ぬかまでくださった


帰って煮物でいただきましたが
大変おいしゅうございましたよ






震災前は

鉄筋工などをされていた松村さんだけれど

自然と共に生きることを

それこそ自然と身に着けて来られたのだと

つくづく思った

だから彼は強く生命力に満ちている


松村さんは いよいよ再生に向けて動き出した

犬や猫 牛にポニー

そして仲間にミツバチを加え

一度は消えそうになったこの土地で

これからもなにがなんでも絶対に生きていくのだと

強い意志を 私は感じたのでした