脱走猫
昨年12月10日一匹の猫が脱走しました ...
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昨年12月10日
一匹の猫が脱走しました
猫は福島の大熊町からボランティアさんが
保護してきた猫で
里親様に引き取られ約半年後のことでした
窓を開けた一瞬を突いての脱走だったようです
脱走して3日後
保護主である 福島で保護活動をしている
モチダさんから連絡があり
里親家が うちからバイクで10分と近いことから
私も捜索に参加することにしたのです
のっちゃんが逃げた方向
敷地がとんでもなく広いお宅があったりする
猫も住み易そうな場所です
猫が脱走した場合
いつも私がお願いするのは 「早急に餌を置くこと」
家の回りはもちろん
自宅を中心に半径100mくらいのところに
いくつも餌を置きます
里親家と
関係のない場所で保護された子が脱走した場合
脱走したのは良いけれど
そこはまったく知らない土地
不安になり
しばらくは身を隠せるところ見つけて
じっとしていると思われます
その期間は1日かもしれませんし2、3日かもしれません
その期間が終わると あたりの雰囲気も分かってきて
空腹を満たすために移動をはじめます
この時に餌がないと猫は餌を求めて遠くに行ってしまうのです
それを何が何でも避けなければいけません
今回の里親さまは動きが早かった
チラシをつくり
近所の家を回り 協力を求められました
猫に寛容な土地だったようで
断られることもなく
順調に餌を置いていけたのです
餌場は5ヶ所
ただ初期の場合は
置ける場所に盛り塩のように少しずつ数ヶ所置いてみます
昼だとカラスにすぐ食べられてしまうので
夜限定のほうが良いでしょう
一番大事なのは脱走猫を遠くに行かせないことなのです
もちろんご近所の迷惑にならないようにするのは必須
ご近所さんに協力していただけなければどうにもなりません
しかし
ただ餌をおくだけでは誰が食べているかが分かりません
里親さまは監視カメラを2台購入
私の作った餌箱に設置し
誰が食べに来ているかを調べました
残念ながら餌箱カメラには のっちゃんは映りませんでしたが
他に猫が何匹もいる事が分かり
タヌキまでいる事が分かったのでした
モチダさんの手持ちの監視カメラ2台も投入
これで4台体制です
私のものは福島で使用中だったので投入できませんでした
猫たちがたくさんいます
首輪をしている飼い猫まで(笑)
やがて1軒の空家の敷地内に のっちゃんが来ている事が判明
こちらも里親さまが持ち主の方にお願いして
入らせていただく許可を頂いたのです
捕獲器のフタは閉まらないようにして
その中で餌を食べることに慣れてもらいます
保護の場所はきっとここになるだろうと
モチダさんも里親さまも確信
雨の掛からないところに
のっちゃんが使っていたトイレを置きました
なんとかこの場所を
のっちゃんのホームにしてもらおうと思ってのことです
もちろん他の場所でも映ってはいたのですが
メインはこの空家と決めたのです
左に捕獲器
その先にカメラ
そして
なんと空家の屋内の使用許可を頂きました
ライバルが多いので張り込みます
他の猫やタヌキが入った場合は すぐにリリースしなければいけません
他の猫たちが入ってもがいているところを
のっちゃんが目撃したら警戒してしまうからです
外が見えないようにプラスチックダンボールでカバー
中に入った子に暴れないようにしてもらうためです
雨避けにもなりますね
年明けて
2017年1月3日
モチダさんの粘りで のっちゃんが無事保護されました
脱走して25日目のことです
私も風邪を引いて散々でしたが
このあとモチダさんもダウンしたそうです
本当に良く頑張りました
頑張ったモチダさんもそうですが
この件で一番頑張ったのは やはり里親さま
初動が早かった
近所の方々を味方につけ 場所を提供してもらい
毎日 餌を絶やさなかった
カメラに何度も映り
存在を確認できているということは本当に安心なこと
いることさえ分かれば あとは捕まえるだけですからね
愛猫を保護するためにはカメラなんて安いものです
大事なのは まず猫の存在を確認することなのです
保護された のっちゃん
勢いで外に出ちゃったものの不安だったことでしょう
この安心した表情 嬉しくなりますね
いつまでも幸せでいて欲しいです