当たり前のように
                                             
                                             
                                          
ここには牛がいる

この当たり前の風景のために

どれほどの人間が動き

どれほどの人たちが支援してくれたか









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到着したのは夕方

もう日が暮れかけようとしていた








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本能のまま生きている牛たち

いや 生かされている牛たち








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現在は去勢手術をすべて行ったのでいないが

震災後 生まれた牛もいたのだ


この牛は生まれる前に何が起きて

なぜ自分が生かされているかも分からず

生きるのが当たり前のように生きている

生まれて28ヶ月

通常ならそろそろ出荷される頃なのだ









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今回の福島は2日間

宿代をケチって牧場で車中泊

深夜 牛の撮影をしてみるが散々な結果に

灯りひとつないところだけれど

牛たちの息遣いが聞こえる

それが心地よい




もう寝よう

昨夜は一睡もしていないから

車の中でも熟睡できることは間違いない





・・・・・・・・・







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牛の気配で目が覚める



ん?



いてはいけないところに牛発見








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もぐもぐもぐ







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 ぷはー






ぷはーじゃないって!









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吉澤さーん



電話するも出ない

後で分かったけど この日は二本松行っておられたそう


何とか自分で追いかけ

柵内に誘導することに成功




しかし切れてしまった電気牧柵は直せない




ほどなく獣医の伊東先生が到着





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あー 他にもいたか








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なんとか全部誘導し柵内に戻せたけれど



隔離している弱り牛が

元気牛の中に混じってしまった 








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伊東先生の朝一番の仕事は

餌をやるよりも電気牧柵の修理



 
牛たちはそんなことも分からずに

腹が減った 腹が減ったと

伊東先生にアピールしていたのだった










 


牧場からの離脱









季節も良くなり

牧草の茂った希望の牧場

是非一度訪れてみてください