シロは
                                          
                                           
                                            
 私が椅子に座っていると

どこからかやってきて

ヒザの横からひょっこり顔を出します

膝の上に誰も乗っていないのを確認しているんです


そして

私の顔を見上げて待ちます





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私は 「いいよ」 と

膝ををポンポンとたたく仕草

私の許し が出ると

ぴょんと膝に乗ってきて

そのまま上にのぼり始めます

私は結構強い力で抱きしめるのですが

嫌ではないらしく

頬と頬をくっつけてスリスリが始まります









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しばらくするとじっとして

私が尻尾のつけ根をポンポンするのを待ちます

ポンポンを始めると

目を細め とても気持ち良さそう

これがシロのいちばん幸せな時間かもしれません
 

叩きながら耳元で 「シロ」 と呼ぶと

「クルルゥー」

切なそうな裏返った声で返事

この返事が聴きたくて

私は何度も何度も 「シロ」 と呼びかけます




7年間

シロは7年間 多摩川の河原で生き

7年半うちで生活しています


シロが私のことを好きになってくれて

たぶん5年くらい

このずっと繰り返してきた儀式が

終わろうとしています



シロは私が出かけた22日の日曜日に

突然発作を起こし

痙攣し出したのです

小脳に障害があるようです

命は取り止めましたが体は動かなくなり

寝たきりになってしまいました

もうやれることは殆どなく

私も妻も延命のための処置は望んでいません

私が帰宅した今朝

シロを病院に迎えに行きました





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薬 栄養剤を飲ませ補液

保温をして過ごします

もちろん こまめに寝返りもさせます



シロに

あとどれくらいの命が残っているか

それは分かりませんが

心から大事にしてやりたいと

そう思っているのです








 


おじさんと河原猫

シロと出合ったきっかけをまとめてあります