3度目の春
ブログを一生懸命更新しないと
写真が溜まるばかり
ネタがまったく無いときもあるんですけどねー
特に福島はせっかく撮影してきたのに
時期を逸してのお蔵入りはもったいないですもんね
牛のレスキュー前の話です
4月12日
福島浜通りは すっかり春めいていて
桜も盛りを過ぎていた頃
前日に富岡町の仮設住宅におじゃまして
富岡町の方に「えさ台」の設置許可をいただけたのです
2日連続福島行きで ちょっと効率が悪かったのですが
「えさ台」を設置させていただけるとあって気分はルンルン
お天気もよく こんなに気分良く福島に行くのも久々でした
富岡住民の方と待ち合わせは午後
それだけで行くのはもったいないので
朝から楢葉と富岡をゆっくりと回ることにしました
2年前バリケードをそっと動かし入って行った
海沿いの道を進みます
楢葉町の一本松
ここは津波の被害があった場所
汚染で住めないというよりは
津波で破壊しつくされた地域です
しかし除染はこういう場所も進めています
もちろん住民のためにしているのでしょうけれど
住民の方々はどうするでしょうか
はたして津波のことを考えると帰ってこられるのか
それに近くには中間貯蔵施設の候補地もありそうです
その近くで以前のような生活が取り戻せるとは思えないのです
まあ そういう場所だからこそ候補地になっているのでしょうけど
津波に破壊された建築物の土台のコンクリートを突き破り
タンポポが咲いています
自然は強い
人間や動物は弱いですね
動物だけが生きているんじゃないってことを感じた場所でした
少し内陸に行きますと
分かりにくいですが三毛猫がいました
あたりに家はありますが
一階部分は津波で破壊されているお宅ばかりのところです
今の私に保護する力はありません
フードと水を置くのが精一杯です
楢葉町の竜田駅前
黒猫が生きています
ボランティアさんの置いた餌を食べて生きているのでしょうか
しかし今の楢葉町は
餌を置いても置いても撤去されたりするところがあったりして
ボランティアさんたちも困っている状態です
なんとか自治体の許可を頂きたいところですが
まだその兆しは見えません
まずは住民の方々の協力を得て
根気良く交渉していくしかないのでしょうね
牛の神さま
たくさんの牛たちが死んで行きましたが
残った牛たちをどうか見守ってやってください
楢葉の里は素晴らしいところ
何としてでも復活させないと国の損失だと思いました
楢葉町をあとにして
すぐ北隣にある富岡町です
再編成で
今まで入ることが出来なかった場所にも自由に行けるようになりました
ここは国道6号線の富岡駅に通じる「月の下」交差点
「富岡は負けん!」
うん 負けないでください
本当に
交通量がまだ少ないので車道で撮影
警察車両から逃げることばかり考えてきましたが
現在は このとおり
道路で撮影していたって何も言われないのですよ(笑)
駅に来ました
海がすぐそばですから かなりの被害があったところです
自動車もどこから流されてきたのか
線路上にあります
2年が過ぎました
自然が人間の作ったものを飲み込んでいきます
ここに人が住めるのか
皆さんならどうしますか
また地震が起きて津波が来たら・・・
住民の方々は本当に悩んでいらっしゃるでしょうね・・・
さて春といえば桜
定番の夜ノ森の桜並木を見に行くことにしました
途中でキジに遭遇
キジは福島でよく会う鳥のひとつ
よそでは殆ど見たことがないのに
桜並木を進みますが500mくらいで行き止まり
まだまだこれからってところで終わっていました
行き止まりになっていたところは
私が給餌を続けていたところでした
ここはダンボール食堂をデビューさせた場所なのです
桜は何も知らずに毎年咲いています
いつもなら人で賑やかだったのに
この2年は静かだなあ なんて思っているかもしれません
自然(地球)は強いです
自然を守ろうなんていうのは人間の思い上がりですね
自然を守ろうと言いながら人間を守りたいだけ
自然が犯されると 結局はそれが人間に返って来る
それが怖いから守らなきゃと言っているだけなんですね
地球というものがまずあり
人間はそこに住まわせていただいているだけ
なのに自分が支配している気分になって好き放題している
そのしわ寄せが今 自分に返って来ているだけなんですね
自分たちで選んだ道
原発容認も 生活の便利さの追求も
それによって自分の首を絞めるのは それはしかたがない
でも
つつましやかに生きている
ほとんど迷惑もかけずに つつましく生きている他の生き物を
巻き添えにしていることに気がつかなければいけません
どうか一人でも多くの人が
このままではいけないことに気づき
行動を起こしてくださることを願っています